チョーク vs ホワイトボード|それぞれの長所と短所
黒板とチョーク、ホワイトボードとマーカー。どちらが良いの?とよく聞かれます。実はどちらにも長所と短所があり、向いている場面が違います。このページでは両者をフェアに比べてみます。
黒板とホワイトボードは、どっちがえらいかではなく、ばめんで使い分けるのがせいかいだよ。
チョークと黒板の長所・短所
まずは黒板とチョークの良いところ・気になるところを整理します。
長所
- 大きな面に一度にたくさん書ける。
- 強く書けば濃く、軽く書けば薄く、力加減で表現できる。
- チョーク自体は安価で、まとめて使いやすい。
短所
- 粉が出る(掃除や、人によっては気になる点)。
- 黒板消しの手入れが必要。
- 濡れた布で消すと乾くまで書きにくい。
チョークの粉は「書くとき」よりも、黒板消しで消すときや、黒板消しをたたいて粉を落とすとき に多く出ます。粉が気になる場合は、消し方の工夫が効果的です(粉と健康・掃除のコツ を参照)。
ホワイトボードの長所・短所
次にホワイトボードとマーカーです。
長所
- 粉が出ない。発色が鮮やかで見やすい。
- さっと消せて、書き直しが速い。
短所
- マーカーのインクが乾いたり、補充・交換が必要。
- 反射して、角度によっては見えにくいことがある。
- 大きな面いっぱいに長時間書く用途では、インクの消耗が早い。
また、ホワイトボードは表面がいたんでくると、古いインクの跡がうっすら残って消えにくくなることがあります。長く使うほど「きれいに消えるか」がだんだん落ちていくのは、黒板にはない弱点です。
なぜ黒板は長持ちするの?
「黒板は何十年も使える」とよく言われます。その理由のひとつが、いまの学校用黒板の多くに使われている ホーロー(琺瑯/ほうろう) という表面材です。
黒板メーカーのサカワによると、ホーローとは「鉄やアルミニウムなどの金属素材の表面に、ガラス質の釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付けたもの」で、耐久性・耐酸性・耐摩耗性にすぐれる とされます。同社は、ホーロー製の黒板はスチール製にくらべて表面の耐久性が高く、チョークの描き心地と消えやすさが長持ちする と説明しています。
ガラスのように丈夫な層が表面を守っているので、毎日チョークでこすっても簡単にはすり減りません。インクの跡が少しずつ残っていくホワイトボードとは対照的に、黒板は「書いて・消す」をくり返しても書き味が落ちにくい――これが、長く使われ続けてきた理由のひとつです。
黒板づくりの歴史は意外と長く、サカワは1919年(大正8年)の創業から100年にわたって黒板を作り続けてきた、と公式サイトで紹介しています。
場面ごとの向き不向き
どちらが優れている、ではなく「場面に合うかどうか」で選ぶのがコツです。
| 場面 | 向いている |
|---|---|
| 大教室で長時間、板書する | 黒板+チョーク(大きく書ける・安価) |
| 少人数の打ち合わせ・さっとメモ | ホワイトボード(消しやすい・粉なし) |
| 図や色を頻繁に使う | どちらも可(色チョーク/カラーマーカー) |
| 粉を出したくない環境 | ホワイトボード |
最近は黒板とホワイトボードの良さを取り入れた製品も増えています。たとえばサカワには、これまで通りチョークでも書けて、プロジェクターの映像を直接きれいに投影もできる「映写対応」の黒板があります。道具は「目的に合わせて選ぶ」のがいちばんです。
まとめ
- 黒板+チョークは「大きく・安く・力加減で表現」が得意。粉は出る。
- ホワイトボードは「粉なし・消しやすい・鮮やか」。インク補充が要る。
- どちらが上ではなく、使う場面で選ぶのが正解。
両方の長所を知っておくと、場面に応じて上手に使い分けられます。
よくある質問
Q. 黒板とホワイトボードはどっちがいいの?
A. どちらが上ということはなく、場面で選ぶのが正解です。大きな面に長時間書くなら黒板+チョーク、少人数でさっとメモしたい・粉を出したくない場面ならホワイトボードが向いています。
Q. 黒板はどうして長持ちするの?
A. 学校用黒板の多くは「ホーロー」という、金属の表面にガラス質を高温で焼き付けた表面材を使っています。耐摩耗性にすぐれ、チョークの描き心地と消えやすさが長持ちするとされ、黒板が何十年も使われる理由のひとつです。