トーン(色調)
明度と彩度をひとまとめにした「トーン」。12種類のトーンとそのイメージ、トーンマップの読み方を学びます。
明度と彩度を「ひとまとめ」にする
同じ赤でも、淡いピンクのような赤もあれば、深く渋い赤もあります。これは明度と彩度の組み合わせの違いです。PCCSでは、この明度と彩度をまとめてひとつの調子としてとらえ、トーン(色調)と呼びます。
トーンを使うと、「明度がいくつ、彩度がいくつ」と細かく言わなくても、「淡い感じ」「あざやかな感じ」「暗く渋い感じ」のように、色のイメージをまとめて言い表せます。
12のトーンとそれぞれのイメージ
PCCSでは有彩色のトーンを12種類に分けています。それぞれに固有のイメージ(形容詞)があり、たとえば次のような調子があります。
・ビビッド … 最もあざやかで強い、はっきりした調子
・ペール … うすく淡い、やわらかく優しい調子
・ダル … 中くらいの彩度でくすんだ、落ち着いた調子
・ダーク … 暗く深い、重厚な調子
「同じ色相でも、トーンが変わると印象が大きく変わる」——これがトーンを学ぶいちばんの意味です。たとえば同じ青でも、ペールなら涼しげでやさしく、ダークなら重く落ち着いて見えます。
トーンマップ:トーンの地図
12のトーンは、横に彩度・縦に明度をとった図の上に配置できます。これがトーンマップです。
トーンマップを見ると、どのトーンが「明るい/暗い」「あざやか/くすんでいる」かが一目でわかります。あざやかなビビッドは彩度の高い側に、淡いペールは明度が高く彩度が低い側に、といった具合です。
色相環が「色味の地図」なら、トーンマップは「調子の地図」です。この2枚の地図を描けるようにしておくと、第4章の配色技法がぐっと理解しやすくなります。
トーン名はカタカナが多く混同しがちです。少なくとも「ビビッド=最もあざやか」「ペール=淡い」「ダーク=暗い」「ダル=くすんで落ち着いた」の代表4つは、イメージと結びつけて確実に区別しましょう。
このモジュールのまとめ
- トーンは明度と彩度をひとまとめにした「色の調子」
- PCCSは有彩色のトーンを12種類に分け、それぞれ固有のイメージを持つ
- 同じ色相でもトーンが変われば印象が大きく変わる
- トーンマップは横に彩度・縦に明度をとった「調子の地図」
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