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混同しやすい色(混同色)

色覚タイプによって見分けにくい色の組み合わせ(混同色)と、混同色線・混同色中心の考え方を学びます。

別の色なのに、見分けにくい組み合わせ

ある色覚タイプの人にとって、本来は別の色なのに似て見えて区別しにくい色の組み合わせ混同色といいます。

CUDO の解説によると、たとえばP型・D型では、赤系と緑系が似た色みに見えて区別しにくいことがあります。次のような組み合わせは、色だけで区別しようとすると伝わりにくくなります。

色のまま明度だけにする赤と緑明度比 1.4暗い赤と茶明度比 1.1緑と灰色明度比 1.1水色とピンク明度比 1.1緑とオレンジ明度比 1.3
本文で挙げた組み合わせを実際の色で並べたものです。左は色のまま、右は色みを取り去って明度だけにしたものです。明度差の比が1に近い組みほど、色を手がかりにできないときに差が残りません。右列は明度をそろえて比べるための変換で、特定の色覚タイプの見え方を再現したものではありません。

名前で並べると別々の色ですが、こうして実際に置いてみると、多くの組みが明度でもほとんど差がないことが分かります。色みという手がかりが使いにくいとき、明度差も無ければ、区別する材料が何も残りません。第6章で「明度差をつける」が繰り返し出てくるのは、このためです。

注意
どの色が混同しやすいかはタイプや程度によって異なります。「この組み合わせは絶対に見分けられない」と断定するのではなく、「色だけに頼ると伝わりにくい人がいる」という観点で配色を見直すことが大切です。

赤と緑が並ぶ場面が多いのは偶然ではありません。防火や停止を赤、安全や避難を緑で示すという取り決めが、標識や設備に広く行きわたっているためです。その仕組みは [色彩検定3級の「色のはたらき」](/color-g3/1-1-color-role/) にまとまっています。混同色の話は、この便利な仕組みが誰にでも同じように働くとは限らない、という補いにあたります。

混同色線と混同色中心

色を平面に並べた図(xy色度図)の上で、あるタイプが区別しにくい色どうしを結んだ直線混同色線といいます。そして、そのタイプの混同色線が一点に集まる交点を混同色中心といいます。

xy1型の混同色中心2型の混同色中心3型の混同色中心1型の混同色線3型の混同色線
xy色度図の上に、1型(赤)と3型(青)の混同色線を引いたものです。1本の線の上に乗る色どうしが、そのタイプには似て見えやすくなります。線が集まる点が混同色中心で、タイプごとに位置が違います。2型の中心は色度図の外側にあるため、図の右下に位置だけを示しました。馬蹄形の輪郭は CIE1931 等色関数から計算した曲線(420〜645nm)です。輪郭の内側を着色していないのは、この範囲の色の大半が画面のsRGBでは表示できないためです。

1型の線と3型の線では、走る向きがまるで違います。混同色中心の位置が違うからで、これが「タイプによって混同する組み合わせが違う」ということの中身です。2型の中心は色度図の枠の外にあり、そのぶん線どうしがほぼ平行に近くなります。

用語内容
混同色線xy色度図上で、あるタイプが区別しにくい色どうしを結んだ直線
混同色中心混同色線が一点に集まる交点(1型・2型・3型で位置が異なる)
試験ポイント
「混同色線=似て見える色を結んだ線」「混同色中心=その線が集まる交点(タイプごとに違う)」。図と結びつけて押さえましょう。

環境によっても色は誤認されやすくなる

色の見分けやすさは、色そのものだけでなく見る条件にも左右されます。

コツ
これは色覚タイプにかかわらず起こりますが、もともと見分けにくい組み合わせでは影響が大きくなります。だからこそ、第6章で学ぶ「明度差をつける」「色名や模様を併記する」といったCUDの工夫が役立ちます。

このモジュールのまとめ

確認クイズ(抜粋)

Q1. 「混同色」の説明として正しいものはどれですか。

A. あるタイプにとって、別の色なのに似て見えて区別しにくい色の組み合わせ

Q2. CUDOの解説で、P型・D型が見分けにくいことがある組み合わせとして挙げられるものはどれですか。

A. 赤系と緑系

Q3. xy色度図上で、あるタイプが区別しにくい色どうしを結んだ直線を何といいますか。

A. 混同色線

全8問のクイズはサイトのインタラクティブ版でお試しください。

※本サイトは個人による学習支援サイトであり、色彩検定協会の公式サイトではありません。色覚・目に関する記述は一般的な説明で、医学的助言ではありません。気になる症状は眼科医にご相談ください。