色覚の遺伝と検査
色覚タイプがどのように受け継がれるか(遺伝)と、見え方を調べる検査の種類を、出典に基づいて学びます。
色覚タイプの遺伝
色覚タイプの違いの多くは、生まれつきのもの(先天的)です。日本眼科学会の解説によれば、先天色覚異常はX連鎖性遺伝(伴性劣性遺伝)の形をとります。
注意
以下は一般的なしくみの説明で、個人の診断や医学的な助言を目的とするものではありません。
以下は一般的なしくみの説明で、個人の診断や医学的な助言を目的とするものではありません。
伴性(X連鎖)劣性遺伝とは、関係する遺伝子がX染色体にあり、その性質が「劣性(潜性)」である遺伝の形です。性染色体は、男性が XY、女性が XX という組み合わせです。
- 男性(XY) … X染色体は1本だけ。その1本が該当する型だと、特徴が現れます。
- 女性(XX) … X染色体が2本。2本ともそろわないと現れにくいため、頻度は男性より低くなります。
試験ポイント
日本眼科学会・CUDO の統計では、男性の約5%、女性の約0.2%とされます。男性のほうが多いのは、X染色体が1本である(XY)という遺伝のしくみで説明されます。
日本眼科学会・CUDO の統計では、男性の約5%、女性の約0.2%とされます。男性のほうが多いのは、X染色体が1本である(XY)という遺伝のしくみで説明されます。
見え方を調べる検査
色の見え方を調べる検査には、目的の違うものがあります(日本眼科学会の解説より)。
| 検査 | 役割 |
|---|---|
| 石原表(仮性同色表) | スクリーニング(見え方の違いがあるかを大まかに検出)。これだけでは型は確定できない |
| 標準色覚検査表(SPP-1) | 仮性同色表の一種。スクリーニングに用いる |
| パネルD-15 | 程度の判定(生活上の支障や適性を大まかに判断) |
| アノマロスコープ | 精密検査。型の判定に用いる(熟練を要し、一般の眼科には備えていないことが多い) |
コツ
ポイントは「石原表などはスクリーニング(検出)まで、型を正確に分けるにはアノマロスコープが必要」という役割分担です。
ポイントは「石原表などはスクリーニング(検出)まで、型を正確に分けるにはアノマロスコープが必要」という役割分担です。
大切なのは「配慮」へつなげること
日本眼科学会の解説でも、自分がどんな色を見分けにくいかを知り、色の誤りをしないよう対策しておくことが大切とされています。
発展
これは個人の工夫であると同時に、社会の側の工夫=カラーユニバーサルデザインにつながります。だれの見え方であっても情報が正しく伝わるよう、明度差・色名併記・模様などで配色を整えるのが、第6章で学ぶCUDの進め方です。
これは個人の工夫であると同時に、社会の側の工夫=カラーユニバーサルデザインにつながります。だれの見え方であっても情報が正しく伝わるよう、明度差・色名併記・模様などで配色を整えるのが、第6章で学ぶCUDの進め方です。
このモジュールのまとめ
- 先天色覚異常はX連鎖性遺伝(伴性劣性遺伝)の形をとる(日本眼科学会)
- 男性(XY)はX1本、女性(XX)はX2本のため、男性に多い(男性約5%・女性約0.2%)
- 石原表など仮性同色表=スクリーニング、型の判定はアノマロスコープ(精密)
- 見えにくい色を自覚した対策と、社会側のCUDの両方が大切
※本サイトは個人による学習支援サイトであり、色彩検定協会の公式サイトではありません。色覚・目に関する記述は一般的な説明で、医学的助言ではありません。気になる症状は眼科医にご相談ください。