adverse と averse
adverse「不利な・逆の」(物事)、averse「(〜を)嫌って・気が進まない」(人・averse to)。
物事が不利か、人が嫌かで見分ける
つづりは d の有無で近いですが、意味と使い方が違います。
- adverse … 「不利な・好ましくない・逆の」。物事・状況に使う。adverse effects(悪影響)。
- averse … 「(〜を)嫌って・気が進まない」。人の気持ち。ふつう averse to ~。
| 語 | 対象 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| adverse | 物事・状況 | 不利な・逆の | The plan failed due to adverse conditions.(不利な状況で計画は失敗した) |
| averse | 人の気持ち | 嫌って・気が進まない | She is averse to taking risks.(彼女はリスクを嫌う) |
risk-averse という定型句で覚えると失敗しにくい
averse は risk-averse(リスク回避的な・慎重な)という複合語で特によく使われ、投資や経営の話題で頻出します。risk-adverse という誤記もよく見かけますが、averse to risk(リスクを嫌う)という元の構文を思い出せば、d のない averse が正しいと判断できます。人の姿勢・気質を表す語なので、常に人(または組織)が主語になる点も手がかりです。
adverse は自然現象や医学用語との相性が良い
adverse は adverse weather conditions(悪天候)、adverse effects(副作用・悪影響)のように、人の意志とは無関係に生じる不利な状況や結果を表す場面で使われます。医薬品の説明書に頻出する adverse reaction(有害反応)もこの用法で、averse に置き換えることはできません。対象が「人の感情」か「客観的な状況」かを見極めれば、機械的に判別できます。
覚え方の鍵は d を取り除くと「向き合わない」姿勢が残ること
adverse から d を取り除くと averse になるという綴りの近さは偶然ではなく、どちらもラテン語 vertere(向きを変える)に由来する語族です。ad-(〜へ)+ vertere で「(不利に)向いた」状況を表す adverse、ab-(〜から離れて)+ vertere で「(嫌って)背を向ける」averse という、正反対の前置詞的接頭辞の違いが元になっています。
まとめ
- adverse=不利な・好ましくない・逆の(物事・状況)
- averse=(〜を)嫌って・気が進まない(人・averse to ~)
- 状況なら adverse、人の忌避なら averse to
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「The medicine may have ( ) effects.(その薬には悪影響があるかもしれない)」
A. adverse
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「He is ( ) to change.(彼は変化を嫌う)」
A. averse
Q3. 物事・状況が「不利な・好ましくない」を表すのはどちらですか。
A. adverse
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