allusion と illusion
allusion「それとない言及・ほのめかし」、illusion「錯覚・幻想」。語頭 a-/i- が違う。
「言及」か「錯覚」かで見分ける
語頭が al-(allusion)と il-(illusion) で、意味も別です。
- allusion … 「それとない言及・ほのめかし」。allude(それとなく言及する)の名詞。
- illusion … 「錯覚・幻想・思い違い」。実際と違う見え方・思い込み。
| 語 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| allusion | それとない言及 | The poem makes an allusion to the Bible.(その詩は聖書をそれとなく引く) |
| illusion | 錯覚・幻想 | The mirror creates an illusion of space.(鏡は空間の錯覚を生む) |
三つ子の delusion も一緒に覚えると整理できる
allusion・illusion と発音が近い語に delusion(妄想・思い込み)があります。illusion は錯視のように「事実と違って見える」現象を指すのに対し、delusion は本人が「事実と信じ込んでいる誤った考え」を指し、精神医学では a paranoid delusion(被害妄想)のように症状名としても使われます。allusion は音そのものが違う(言及)ので混同しにくいですが、illusion と delusion は意味も音も近く、三語まとめて「参照の allusion/見え方の illusion/思い込みの delusion」と整理すると区別しやすくなります。
allude という動詞から allusion の使われ方が見える
allusion はもとの動詞 allude to(〜にそれとなく触れる)から作られた名詞です。The speech alluded to recent events without naming them.(そのスピーチは名指しせずに最近の出来事にそれとなく触れた)のように、allude/allusion は名指しを避けて間接的に指し示す行為を表し、直接引用する quote や、明示的に述べる mention とは違うニュアンスを持ちます。
illusion はエンタメから錯視科学まで使われる幅が広い
illusion は magic trick(手品)のようなエンターテインメントの文脈にも、an optical illusion(目の錯覚)のような視覚科学の文脈にも使われる語です。an illusion of choice(選んでいるように見せかけた実は無い選択肢)のように、心理的な思い込みを指す比喩表現にも広がっており、allusion の「間接的な言及」という一点に絞られた用法とは対照的です。
まとめ
- allusion=それとない言及・ほのめかし(allude の名詞)
- illusion=錯覚・幻想・思い違い
- ほのめかしは allusion、錯覚は illusion
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「The magician created an optical ( ).(手品師は目の錯覚を作り出した)」
A. illusion
Q2. 「それとない言及・ほのめかし」を表す語はどれですか。
A. allusion
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「Her speech contained an ( ) to Shakespeare.(彼女の演説はシェイクスピアをそれとなく引いた)」
A. allusion
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