blow up と blow over
blow up は「爆発する・激怒する・膨らませる」、blow over は「(嵐・騒動が)自然に収まる」。圧力が高まって破裂するか、吹き抜けて過ぎ去るかの違いです。
破裂するか、吹き抜けて過ぎ去るか
blow up と blow over はどちらも風・爆発に関わる比喩ですが、up の「内部圧力が高まる」イメージと over の「頭上を通り過ぎる」イメージで、結末が正反対です。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な使われ方 |
|---|---|---|
| blow up | 爆発する/激怒する/(風船等を)膨らませる | the bomb blew up/he blew up at me |
| blow over | (嵐・騒動・怒りが)自然に収まる | the storm blew over/the scandal blew over |
blow up の使い分け
blow up の1つ目の意味は文字どおり「爆発する」(The building blew up in the explosion)。2つ目は口語で「突然激怒する」(She blew up at her colleague over a minor mistake)。3つ目は「(風船・タイヤなどに)空気を入れて膨らませる」(blow up a balloon)という意味です。
blow over の使い分け
blow over は「(嵐が)吹き抜けて頭上を通り過ぎ、静まる」という文字どおりの意味から、比喩的に「(騒動・スキャンダル・怒りが)時間とともに自然に収まり、忘れられる」(The controversy will blow over in a few weeks)という意味に広がります。
使い分けの手がかり
blow up は explode/erupt in anger/inflate に置換でき、事態が頂点に達して破裂する動きです。blow over は pass without lasting effect に置換でき、事態が自然に鎮まっていく動きです。「頂点に達して破裂する」か「自然に静まって過ぎ去る」かで、up と over がそのまま結末の方向になります。
なぜ直訳で読み解けないか
up は「内部の圧力が限界まで高まる」イメージなので、blow up は爆発・激怒・膨張という「圧力の頂点」を表します。over は「吹く風が頭上を通り抜けて先へ進む」イメージなので、blow over は嵐や騒動がその場に留まらず自然に過ぎ去っていくことを表します。
よくある誤用
Don't worry, this scandal will blow up in a few days.(誤・意味が逆)。騒動が自然に収まるのは blow over。blow up だと逆に「(さらに)大騒動になる」という意味になってしまいます。He blew over at me for being late.(誤)。激怒したのは blow up。blow over に「激怒する」の意味はありません。まとめ
- blow up=爆発する/激怒する/(風船等を)膨らませる(explode/erupt in anger/inflate)
- blow over=(嵐・騒動が)自然に収まる(pass without lasting effect)
- blow up は事態が頂点に達して破裂、blow over は事態が自然に鎮まる、で結末が正反対
- up=圧力が高まる、over=吹き抜けて過ぎ去る、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「A gas leak caused the entire factory to ( ).」
A. blow up
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「Don’t worry too much — this kind of media controversy usually ( ) within a week.」
A. blows over
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「My boss completely ( ) when he found out about the missed deadline.」
A. blew up
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