bring about と bring around
bring about は「(変化)を引き起こす」、bring around(round)は「説得する・意識を戻す」。about と around のイメージの違いが鍵です。
変化を生じさせるか、向きを変えさせるか
bring about と bring around(イギリス英語では bring round)はどちらも「新しい状態をもたらす」点で似て見えますが、対象と使われ方が異なります。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な主語・目的語 |
|---|---|---|
| bring about | (変化・結果)を引き起こす | 主語:政策・技術革新など抽象的な原因 |
| bring around(round) | 説得して意見を変えさせる/気絶した人の意識を戻す | 目的語:反対していた人/気を失った人 |
bring about の使い分け
bring about は「cause something to happen(何かを起こす)」という意味です。主語には政策・技術の進歩・出来事のような抽象的な原因が来て、"The new policy brought about a significant change in public opinion." のように使われます。人が主語になることもありますが、直接的な行為というより「結果として〜を生じさせた」というニュアンスです。
bring around(round)の使い分け
bring around には2つの意味があります。1つは「反対していた人を説得して自分と同じ意見にさせる」(persuade someone to agree with you)で、"After a long discussion, they finally brought her around to their point of view." のように使います。もう1つは「気を失った人の意識を戻す」(make someone become conscious again)で、医療・応急処置の文脈で頻出します。
使い分けの手がかり
bring about は cause に置換でき、目的語は抽象名詞(change, reform, crisis など)。bring around は persuade または revive に置換でき、目的語は必ず人です。目的語が「出来事・状態」か「人」かを見れば一瞬で判別できます。
なぜ直訳で読み解けないか
about は「周囲に、あちこちに」というイメージで、bring about は「今までなかった事象を周囲の現実に発生させる」ことを表します。around(round)は「円を描いて向きを変える」イメージで、bring [人] around は「相手の意識・態度をぐるりと回転させて自分の側へ向かわせる」ことを表します。どちらも bring の訳語「持ってくる」だけでは想像しにくい比喩です。
よくある誤用
The new policy brought around a major change.(誤)。変化を引き起こしたのは bring about。bring around の目的語は人でなければなりません。We tried to bring about him to our plan.(誤)。説得したのは bring around。about に「説得する」の意味はありません。まとめ
- bring about=(変化・結果)を引き起こす。目的語は抽象名詞(cause に置換可)
- bring around(round)=説得して意見を変えさせる/気を失った人の意識を戻す。目的語は必ず人
- 目的語が「出来事・状態」か「人」かで判別できる
- about=周囲に生じさせる、around=向きを回転させる、という前置詞イメージの違いが核
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「The new legislation is expected to bring ( ) major changes in the industry.」
A. about
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The paramedics worked quickly to bring the unconscious man ( ).」
A. around
Q3. bring about の言い換えとして最も適切なものはどれですか。
A. cause
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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