bring down と bring in
同じ bring でも down は「権力を倒す・水準を下げる」、in は「新しく導入する・収益を得る」。押し下げるか、新たに持ち込むかの違いです。
押し下げるのか、新たに持ち込むのか
bring down と bring in はどちらも bring のあとに副詞が続く形ですが、動く方向が異なります。
- bring down … 政権などを倒す、価格や水準を下げる。
- bring in … 新しい制度・人を導入する、収益をもたらす。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| bring down | 倒す・下げる | a government(倒す)/ prices, blood pressure(下げる) |
| bring in | 導入する・稼ぐ・招く | a new law(導入)/ money(稼ぐ)/ an expert(招く) |
bring down の使い分け
bring down は「政権や権力者を失脚させる」という意味で、"An economic crisis could bring down the government." のように使われます。また「価格や血圧などの水準を下げる」(bring down prices)という意味にも使われ、どちらも「高い位置にあったものを引き下ろす」イメージです。
bring in の使い分け
bring in は「新しい法律や制度を導入する」(New safety regulations were brought in last year.)という意味から、「事業や作品が収益を生む」(The film has brought in millions of dollars.)、「専門家を仕事のために招く」(We need to bring in an expert.)という意味に広がります。いずれも「それまで無かったものを新たに持ち込む」イメージで共通しています。
なぜ直訳で読み解けないか
down は「高い位置から低い位置へ落とす」イメージ、in は「外にあったものを内側へ持ち込む」イメージを運びます。bring down は「権力や水準を高い位置から引き下ろす」、bring in は「制度・人・お金を外から内側へ新たに持ち込む」という、下げる方向と持ち込む方向の違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
The new safety regulations were brought down last year.(誤)。新しい規制を導入したなら bring in。bring down は倒す・下げる意味なので、制度の導入には使いません。The scandal brought in the minister.(誤・意図不明瞭)。スキャンダルで大臣が失脚したなら bring down the minister。bring in は導入・招聘の意味なので、失脚には使えません。まとめ
- bring down=政権や権力者を倒す、価格や血圧などの水準を下げる
- bring in=新しい法律や制度を導入する、収益をもたらす、専門家を招く
- down は高い位置から引き下ろすイメージ、in は外から新たに持ち込むイメージ
- 政権の失脚は bring down、制度の導入や収益は bring in(混同しやすいので要注意)
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「The scandal eventually brought ( ) the entire cabinet.」
A. down
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The new tax law will be brought ( ) next April.」
A. in
Q3. bring down の意味として最も適切なものはどれですか。
A. 政権や水準を下げる・倒す
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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