bring on と bring up
bring on は「(望ましくない事態)を引き起こす/育てる」、bring up は「(子を)育てる/話題に挙げる」。育てる意味が重なるので要注意です。
育てる意味が重なる紛らわしいペア
bring on と bring up はどちらも「育てる・発達させる」という意味を持つ場面があり、他の bring 系熟語の中でも特に混同されやすい組み合わせです。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な使われ方 |
|---|---|---|
| bring on | (望ましくない事態)を引き起こす/(人を)育成・上達させる | bring on a headache/bring the team on |
| bring up | (子を)育てる/(話題を)持ち出す | bring up a child/bring up an issue |
bring on の使い分け
bring on の最も頻出する用法は「(病気・不快な事態)を引き起こす」です。"Stress can bring on severe headaches." のように、主語には原因となる出来事や状況が来ます。もう1つの用法は「(選手・生徒などを)指導して上達させる」で、especially in British English でスポーツ・教育の文脈に使われます(bring on young players)。
bring up の使い分け
bring up の中心は「(子どもを)養育する、しつける」で、"She was brought up in a small village." のように受動態が定番です。もう1つの重要な意味が「(話題・議案)を持ち出す・言及する」で、"He brought up an important point during the meeting." のように会議やディスカッションの場面で頻出します。ほかに法律用語で「(人を)出廷させる」、コンピュータ操作で「(画面に)表示させる」、口語で「吐く」の意味もあります。
使い分けの手がかり
「不快な症状の原因」の話なら bring on(stress brings on migraines)。「子育て」や「話題に出す」の話なら bring up(brought up well/bring up a topic)。「人を育てる」という意味では両方使われることがありますが、bring on は能力の向上・訓練、bring up は人格形成としての養育という違いがあります。
よくある誤用
I don't want to bring on this topic again.(誤)。話題を持ち出すのは bring up。bring on に「話題に出す」の意味はありません。Her parents brought up her allergy.(誤・意味不明瞭)。アレルギーを「引き起こした」なら bring on。bring up は基本的に子育てか話題の意味で使われます。まとめ
- bring on=(望ましくない事態・病気)を引き起こす/(選手など)を指導し上達させる
- bring up=(子を)育てる(brought up が定番)/(話題を)持ち出す
- 症状・体調の話なら bring on、子育て・話題提起の話なら bring up
- 「育てる」意味が重なるので、目的語が「症状の原因」か「人格形成・話題」かで判別する
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Lack of sleep can bring ( ) severe headaches.」
A. on
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「She was born and brought ( ) in a small fishing village.」
A. up
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「I hate to bring this ( ), but the deadline is tomorrow.」
A. up
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