canvas と canvass
s の数が違う。canvas「帆布・画布(キャンバス)」(名詞)、canvass「票や意見を求めて回る・世論調査する」(動詞)。
s の数と品詞で見分ける
s がひとつ(canvas)かふたつ(canvass)かで、意味も品詞も変わります。
- canvas … /ˈkænvəs/ 名詞「帆布・画布(キャンバス)・テント地」。
- canvass … /ˈkænvəs/ 動詞「(票・意見・注文を求めて)回る・勧誘する・世論調査する」。
| 語 | 品詞・中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| canvas | 名詞:帆布・画布 | The artist painted on canvas.(画家はキャンバスに描いた) |
| canvass | 動詞:票を求めて回る | Volunteers canvassed the neighborhood.(ボランティアが近所を回って支持を求めた) |
canvass の語源は「布でふるいにかける」
canvass は canvas と同じ語源をたどり、古フランス語で「布を通してふるい分ける」という意味の語に由来します。布の目を通して選り分けるという具体的な動作が、やがて「一軒一軒訪ねて意見や票を選り分ける・調べて回る」という比喩的な意味に転じました。綴りに s が2つあるのは、この動詞用法を名詞の canvas と区別するために16世紀ごろ定着した書き分けです。
canvass は選挙運動以外の「聞いて回る」場面にも使う
canvass は選挙の票集めだけでなく、canvass opinions(意見を聞いて回る)、canvass support for a proposal(提案への支持を募る)のように、組織や地域を一軒一軒回って反応を集める場面全般で使われます。市場調査やアンケート収集の文脈でも見られ、いずれも「戸別に、あるいは一人ひとりに直接あたる」という原義が生きています。
canvas は絵画以外の場面にも広がっている
canvas は元来テントや帆に使われた丈夫な麻布を指し、canvas shoes(キャンバス地の靴)、canvas bag(帆布のバッグ)のように、絵画のキャンバスに限らず丈夫な布地全般を指す語として使われます。比喩的に on a broader canvas(もっと大きな枠組みで)という言い方もあり、「まだ何も描かれていない広がり」というイメージから発展した用法です。
まとめ
- canvas=名詞「帆布・画布(キャンバス)」(s ひとつ)
- canvass=動詞「票・意見を求めて回る・世論調査する」(s ふたつ)
- ものなら canvas、動作なら canvass
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Candidates ( ) voters before the election.(候補者は選挙前に有権者を回って支持を求める)」
A. canvass
Q2. 「帆布・画布(キャンバス)」という意味の名詞はどれですか。
A. canvas
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「The tent is made of strong ( ).(テントは丈夫な帆布でできている)」
A. canvas
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
※本サイトは個人による学習支援サイトです。最終的な確認は辞書や公式教材で行ってください。
編集方針