come about と come by
come about は「(出来事が)起こる」、come by は「〜を入手する・立ち寄る」。出来事の発生を述べるか、人の行動を述べるかの違いです。
出来事が起こるか、人が手に入れる・立ち寄るか
come about と come by はどちらも come の比喩用法ですが、about は「出来事の発生」を、by は「人の行動」を主語にとる点で構文が大きく異なります。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な主語 |
|---|---|---|
| come about | (出来事が)起こる・生じる | 常に出来事・状況(人は主語にならない) |
| come by | 〜を入手する/立ち寄る | 人(探し物や訪問の主体) |
come about の使い分け
come about は「ある事態がどのようにして生じたか」を表す自動詞で、"How did this misunderstanding come about?" のように、主語には常に出来事や状況が来ます。人を主語にすることはできません。
come by の使い分け
come by の1つ目の意味は「(入手しにくいものを)手に入れる」で、"Good jobs are hard to come by these days." のように使われます。2つ目は口語で「(人の家などに)ちょっと立ち寄る」(Come by my office if you have time)という意味です。
使い分けの手がかり
come about は happen/occur に置換でき、主語は必ず出来事・状況です。come by は obtain/visit briefly に置換でき、主語は必ず人です。「何が起こったか」を聞くなら about、「人が何を手に入れたか・どこに立ち寄ったか」を聞くなら by、と考えます。
なぜ直訳で読み解けないか
about は「周囲に生じ広がる」イメージなので、come about は出来事が周囲の現実として立ち現れることを表します。by は「脇を通りかかる」イメージなので、come by は通りがかりに何かを手に入れる、または人の家の脇に立ち寄ることを表します。
よくある誤用
She came about a rare book at the flea market.(誤)。珍しい本を手に入れたのは come by。come about は人を主語にできません。How did this change come by?(誤)。変化がどう生じたかを尋ねるのは come about。come by は出来事の発生には使いません。まとめ
- come about=(出来事が)起こる・生じる(happen/occur)。主語は必ず出来事
- come by=〜を入手する/立ち寄る(obtain/visit briefly)。主語は必ず人
- come about は出来事の発生を述べる自動詞、come by は人の行動を述べる
- about=周囲に生じる、by=脇を通りかかる、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「How exactly did this strange situation ( )?」
A. come about
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「Reliable used cars at that price are hard to ( ) these days.」
A. come by
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「Feel free to ( ) my office anytime this week.」
A. come by
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