custom と habit
主体が社会か個人か。custom は「(社会・集団の)慣習・風習」、habit は「(個人の)癖・習慣」。
社会の慣習か、個人の癖かで見分ける
どちらも「習慣」ですが、社会・集団のものか、個人のものかで使い分けます。
- custom … 「(社会・地域・集団の)慣習・風習・しきたり」。文化的なならわし。
- habit … 「(個人の)癖・習慣」。無意識に繰り返す個人の行動。
| 語 | 主体 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| custom | 社会・集団 | 慣習・風習 | It is a custom to bow in Japan.(日本ではお辞儀をする習慣がある) |
| habit | 個人 | 癖・習慣 | Biting nails is a bad habit.(爪をかむのは悪い癖だ) |
custom / habit の複合語で判別を強化
custom 系:複数形 customs(税関)は、空港などで見る go through customs(税関を通る)のように、custom とは別の顔を持つ語です(もとは「慣習的に納める税」の意)。habit 系:形容詞 habitual(習慣的な)、慣用句 kick the habit(悪習を断つ)は、habit の中心の意味から広がった表現です。
custom・customer・customs は同じラテン語 consuetudinem に遡る
custom(慣習)・customer(顧客)・customs(税関)はいずれもラテン語 consuetudinem(習慣・慣行)に遡る同根語である。customer はもともと14世紀に「税関吏」を意味し、その後「買い手」の意味に転じた。慣習を意味する custom と税関を意味する customs が同じ語から枝分かれしたのは、「習慣的に通う・習慣的に納める」という共通のイメージによる。
habit はもともと修道士の衣服を意味した
habit はラテン語 habitus(状態・身なり)、動詞 habere(持つ・身につける)に由来し、13世紀の英語では修道士や聖職者の特徴的な衣服を指す語として使われていた。「その人の外見・身につけているもの」から「その人の状態・ふるまい」へ、さらに「繰り返す行動パターン」へと意味が広がった。今も a riding habit(乗馬服)のように衣服の意味が残っている。
まとめ
- custom=社会・集団の慣習・風習・しきたり。複数customs(税関)は別語義
- habit=個人の癖・習慣(無意識に繰り返す)。habitual/kick the habit
- 文化なら custom、個人の癖なら habit
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「He has a ( ) of tapping his pen.(彼はペンを叩く癖がある)」
A. habit
Q2. 「(社会・地域の)慣習・風習」を表す語はどれですか。
A. custom
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「Removing shoes indoors is a local ( ).(屋内で靴を脱ぐのは土地の習慣だ)」
A. custom
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