get by と get down to
同じ get でも by は「何とかやりくりする」、down to は「本腰を入れて取り掛かる」。最低限で乗り切るか、真剣に着手するかの違いです。
最低限で乗り切るのか、本腰を入れて取り掛かるのか
get by と get down to はどちらも状況への向き合い方を表しますが、力の入れ方が正反対です。
- get by … 十分ではない状況で何とかやりくりする・生き延びる。
- get down to … 本腰を入れて真剣に取り掛かる。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な文脈 |
|---|---|---|
| get by | 何とかやりくりする | on very little money, with limited resources |
| get down to | 本腰を入れて取り掛かる | business, work, the task at hand |
get by の使い分け
get by は「十分でない資源(お金・時間・道具など)で、何とか生活や仕事を成り立たせる」という意味で、"How can he get by on so little money?" のように使われます。「かろうじて間に合わせる」というニュアンスが核で、余裕のなさを前提とした表現です。
get down to の使い分け
get down to は「それまで後回しにしていたことに、真剣に集中して取り組み始める」という意味で、"Before we get down to business, I'd like to thank you all for coming today." のように、会議の冒頭で本題に入る場面などで頻出します。get down to work(仕事に本腰を入れる)のように動名詞を伴うことも多い表現です。
なぜ直訳で読み解けないか
by は「対象の脇をすり抜けるように、最低限で通過する」イメージ、down to は「表面から核心の部分まで身を沈めて向き合う」イメージを運びます。get by は「必要最低限で何とかやり過ごす」、get down to は「本題の核心まで自分を落とし込んで真剣に向き合う」という、力を抜くか入れるかの違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
Let's get by to business.(誤)。本題に取り掛かろうという意味なら get down to business。get by は「何とかやりくりする」意味なので、着手の宣言には使いません。We managed to get down to on very little money during the trip.(誤)。少ないお金で何とかやりくりしたなら get by。get down to は本腰を入れて取り掛かる意味なので、節約生活の文脈には使えません。まとめ
- get by=十分でない資源で何とかやりくりする・生き延びる(get by on/with 〜)
- get down to=後回しにしていたことに本腰を入れて真剣に取り掛かる(get down to business/work)
- by は最低限で通過するイメージ、down to は核心まで身を沈めて向き合うイメージ
- 節約生活のやりくりは get by、本題への着手は get down to
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「We can get ( ) with just four computers for now.」
A. by
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「We should stop chatting and get down ( ) work.」
A. to
Q3. get by の意味として最も適切なものはどれですか。
A. 十分でない資源で何とかやりくりする
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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