give over と give onto
同じ give でも over は「(英口語で)迷惑な行為をやめる」、onto は「窓や扉がある場所に面している」。人に行動をやめさせるか、建物の向きを表すかの違いです。
行動をやめさせるのか、建物の向きを表すのか
give over と give onto はどちらも give を使いますが、主語になるものが対照的です。
- give over … 迷惑な行為をやめる(主にイギリス英語の口語・命令形)。
- give onto … 窓や扉がある場所に面している・そこへ通じている。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な主語 |
|---|---|---|
| give over | (迷惑な行為を)やめる | a person(人が主語・命令形が多い) |
| give onto | ある場所に面している | a door, a window(建物の構造が主語) |
give over の使い分け
give over はイギリス英語の口語表現で、「うるさい・迷惑な行為をやめるよう相手に求める」という意味です。"Give over, Chris! You are hurting me." のように命令形で使われることが多く、"Give over complaining!"(文句を言うのはやめて!)のように動名詞を伴うこともあります。相手の発言を「そんなばかな」と受け流す間投詞としても使われます。
give onto の使い分け
give onto something は「窓・扉・通路が、ある場所へ向けて開いている・面している」という意味で、"The patio doors give onto a small courtyard." のように、建物の構造を説明する場面で使われます。back onto(建物の裏側が面する)と似ていますが、give onto は主に「窓や扉が直接その場所へ通じている」ことに焦点があります。
なぜ直訳で読み解けないか
over は「相手に行為を明け渡す=やめさせる」というやや慣用的なイメージ、onto は「窓や扉の先が対象の上に接している」イメージを運びます。give over は「人に迷惑行為をやめるよう求める」口語表現、give onto は「建物の開口部が特定の場所へ通じている」という構造描写であり、主語が人か建物かという根本的な違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
The kitchen window gives over the garden.(誤)。台所の窓が庭に面しているなら gives onto the garden。give over は人に行為をやめさせる意味なので、建物の構造描写には使いません。Give onto complaining, please!(誤)。文句を言うのをやめてほしいなら Give over complaining!。give onto は建物の位置関係を表す表現なので、人への要求には使えません。まとめ
- give over=(英口語・命令形で)迷惑な行為をやめる(Give over complaining!)
- give onto=窓・扉・通路がある場所に面している・通じている(建物の構造描写)
- give over は人への要求、give onto は建物の開口部の向きという主語の性質の違い
- 文句を言うのをやめさせるのは give over、窓が庭に面するのは give onto
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「( ) complaining, Chris! It is not that bad.」
A. Give over
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The bedroom windows give ( ) a quiet street.」
A. onto
Q3. give onto の主語として自然なものはどれですか。
A. a door
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