go over と go through
go over は「〜を見直す・復習する」、go through は「(つらい経験)をする・(手続きが)成立する」。表面をなぞるか、内部を通り抜けるかの違いです。
表面をなぞるか、内部を通り抜けるか
go over と go through はどちらも「確認する・経験する」に関わる熟語ですが、over の「表面をなぞる」イメージと through の「内部を通過する」イメージで、対象への関わり方の深さが異なります。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| go over | 〜を見直す・復習する・確認する | notes, a document, the plan |
| go through | (つらい経験)をする/〜を精査する/(手続きが)成立する | a difficult time, a bill |
go over の使い分け
go over は「資料や計画を一通りなぞって確認・復習する」という意味で、"Let's go over the main points before the exam." のように使われます。「(案などが)好評を得る」(The proposal went over well)という意味もあります。
go through の使い分け
go through には複数の意味があります。1つは「(つらい・困難な経験を)実際に経験する」(She's going through a difficult divorce)。もう1つは「(大量の書類などを)1つずつ詳しく調べる」(go through the files one by one)。さらに「(法案・契約が)正式に承認・成立する」(The bill finally went through parliament)という意味もあります。
使い分けの手がかり
go over は review/rehearse に置換でき、「表面を一通りなぞって確認する」という比較的軽い動作です。go through は experience/examine in detail/be approved に置換でき、「内部まで入り込んで経験・精査する、または手続きが正式に通る」という、より深く関わる動作です。「さっと確認する」か「深く経験・精査する」かで区別します。
なぜ直訳で読み解けないか
over は「対象の表面を上からなぞるように見渡す」イメージなので、go over は細部に沈み込まず全体を確認する動作を表します。through は「入口から出口まで内部を通過する」イメージなので、go through は経験や書類の中身に深く入り込むこと、あるいは審査という通路を通り抜けて承認されることを表します。
よくある誤用
She's going over a difficult time after the loss.(誤・意味の深さが合わない)。つらい経験をしているのは go through。go over だと単なる「見直し」になってしまいます。Let's go through the main points quickly before we start.(不自然・「さっと」に through は重すぎる)。手短な確認なら go over。go through は詳細な精査を含意します。まとめ
- go over=〜を見直す・復習する・確認する(review)。表面的で軽い確認
- go through=(つらい経験)をする/〜を精査する/(手続きが)成立する(experience/examine/be approved)
- go over は表面的な確認、go through はより深い経験・精査・承認
- over=表面をなぞる、through=内部を通過する、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Let’s quickly ( ) the agenda before everyone arrives.」
A. go over
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The family has ( ) a lot since the accident.」
A. gone through
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「The new tax bill finally ( ) after months of debate.」
A. went through
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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