hurt と injure と wound
「傷つける」の3語。hurt は一般的(痛める・傷つける)、injure は事故などで負傷させる、wound は武器・刃物で傷を負わせる。
傷つけ方・場面で見分ける
いずれも「傷つける」ですが、場面が違います。
- hurt … 「痛める・傷つける」。最も一般的(体も心も)。hurt-hurt-hurt。
- injure … 「(事故・スポーツなどで)負傷させる」。ややかたい。injury(けが)。
- wound … /wuːnd/ 「(武器・刃物・銃で)傷を負わせる」。戦争・攻撃の文脈。
| 語 | 場面 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| hurt | 一般 | 痛める・傷つける | I hurt my back lifting boxes.(箱を持ち上げて腰を痛めた) |
| injure | 事故・競技 | 負傷させる | He was injured in a car crash.(車の事故で負傷した) |
| wound | 武器・攻撃 | 傷を負わせる | The soldier was wounded in battle.(兵士は戦闘で負傷した) |
wound(傷)と wound(wind の過去形)は無関係の同綴語
「傷」を意味する wound は /wuːnd/ と発音されるのに対し、wind(巻く)の過去形・過去分詞である wound は /waʊnd/ と発音され、綴りは同じでも発音も語源も無関係な別の単語である。文脈がなければ区別できない、英語の同形異音語(heteronym)の代表例。
injure は injustice と同じ語根
injure はラテン語 in-(否定)+ jus(正しいこと・法)に由来し、「正しくないこと」が原義。injustice(不正義)と同じ語根を持ち、もとは身体的な負傷に限らず「不当な扱い・権利の侵害」を広く指す語だった。
hurt は「衝突する」を意味する古フランス語が語源
hurt は古フランス語 hurter(ぶつかる・突き当たる、現代フランス語では heurter)に由来し、さらに遡るとフランク語で「雄羊」を意味する語につながる。頭突きするように「ぶつかる」という物理的な衝撃のイメージが、「(心身を)傷つける」という現代の意味の土台にある。
まとめ
- hurt=一般的に痛める・傷つける(体も心も・hurt-hurt-hurt)
- injure=事故・競技で負傷させる(injury)
- wound=武器・刃物で傷を負わせる(戦争・攻撃)
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Three soldiers were ( ) by gunfire.(3人の兵士が銃撃で負傷した)」
A. wounded
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「Several players were ( ) during the match.(試合中に数人の選手が負傷した)」
A. injured
Q3. 最も一般的に「痛める・(心も)傷つける」を表すのはどれですか。
A. hurt
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