make over と make of
同じ make でも over は「財産を正式に譲渡する・作り変える」、of は「〜をどう思うか・理解する」。所有権や姿を変えるか、評価や理解を問うかの違いです。
所有権や姿を変えるのか、評価や理解を問うのか
make over と make of はどちらも make のあとに前置詞が続く形ですが、扱う対象がまったく異なります。
- make ... over … 財産などを正式に譲渡する、外見や部屋を作り変える。
- make of … 人や物事をどう思うか・どう理解するかを表す(多くは疑問文)。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| make ... over | 譲渡する・作り変える | property, money(譲渡)/ a room, one's appearance(作り変え) |
| make ... of | 〜への評価・理解 | What do you make of him?(評価)/ I cannot make anything of this.(理解) |
make over の使い分け
make over は「財産やお金を、法的に正式に相手の所有に移す」(He made over the property to his eldest son.)という意味と、「見た目や空間を大きく作り変える」(The plastic surgeon made her face over.)という意味の2つを持ちます。名詞形 makeover(イメージチェンジ)としても広く定着しています。
make of の使い分け
make of は多くの場合 "What do you make of ...?" という疑問文の形で使われ、「〜についてどう思うか・どう解釈するか」を尋ねる表現です。"What do you make of the new manager?" のように、相手の印象や評価を聞く場面で頻出します。否定文では「〜が理解できない」(I couldn't make anything of his explanation.)という意味にもなります。
なぜ直訳で読み解けないか
over は「対象を相手側へそっくり渡す・上から作り替える」イメージ、of は「対象について自分の中で意味づけをする」イメージを運びます。make over は「所有権や見た目を相手側・新しい形へ作り替える」、make of は「対象について自分なりの評価や理解を形作る」という、対象を変えるか対象への評価を形作るかの違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
What do you make over the new policy?(誤)。新しい方針をどう思うか尋ねるなら What do you make of the new policy?。make over は譲渡・作り変えの意味なので、意見を尋ねる疑問文には使いません。He made of the family business to his daughter.(誤)。事業を娘に譲渡したなら made over the family business。make of は評価・理解の意味なので、譲渡には使えません。まとめ
- make ... over=財産やお金を正式に譲渡する、外見や部屋を作り変える(名詞形 makeover)
- make of=「What do you make of ...?」の形で意見・解釈を尋ねる、否定文で「理解できない」
- over は対象を相手側・新しい形へ作り替えるイメージ、of は対象への意味づけ・評価のイメージ
- 財産の譲渡は make over、意見を尋ねるのは make of(混同しやすいので要注意)
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Before his death, he made ( ) most of his fortune to charity.」
A. over
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「What do you make ( ) the new marketing strategy?」
A. of
Q3. "I could not make anything of his explanation." の意味として最も適切なものはどれですか。
A. 彼の説明が理解できなかった
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