practical と practicable
practical「実用的な・現実的な」(役に立つ・地に足のついた)、practicable「実行可能な」(実際にやれる)。
「役立つ」か「実行できる」かで見分ける
似ていますが焦点が違います。
- practical … 「実用的な・現実的な・実践的な」。役に立つ、地に足がついている(人にも使う)。
- practicable … 「実行可能な・実際にやれる」。計画・方法が現実に実施できる(人には使わない)。
| 語 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| practical | 実用的な・現実的な | She gave practical advice.(彼女は実用的な助言をくれた) |
| practicable | 実行可能な | The plan is not practicable in winter.(その計画は冬には実行できない) |
practicable は人には使わない
practical は a practical person(現実的な人)のように人の性質を表せますが、practicable は計画・手段・方法など「実行される対象」にしか使いません。a practicable person という言い方は成立せず、この違いは practicable が「実行できるかどうか」という一点だけを問う語であることの表れです。
実行できても賢明とは限らない
practicable であることと practical であることは独立した評価軸です。The idea is practicable but not very practical.(その案は実行はできるが、あまり賢明ではない)のように、技術的・物理的に可能(practicable)でも、コストや手間を考えると現実的でない(not practical)という場合があります。逆に理にかなっていて役立つ(practical)計画が、現状の制約で実施できない(not practicable)こともあります。
法律・行政文書での使われ方
practicable は as soon as practicable(実行可能になり次第)、so far as practicable(実行可能な範囲で)のように、契約書や行政文書で「コスト・技術・状況を考慮したうえで可能な限り」という含みを持たせるために好んで使われます。日常会話では practical のほうが圧倒的に多く使われ、practicable はこうした改まった文脈に偏って現れる語です。
まとめ
- practical=実用的な・現実的な(役立つ・人にも使う)
- practicable=実行可能な(計画・方法が実施できる・人には使わない)
- 「実施できるか」は practicable、「役立つ」は practical
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Is this schedule ( ) with our budget?(この予定は予算内で実行可能?)」
A. practicable
Q2. 「実用的な・現実的な」という意味の語はどれですか。
A. practical
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「He is a ( ) person who avoids risks.(彼はリスクを避ける現実的な人だ)」
A. practical
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