put down と put out
同じ put でも down は「けなす・安楽死させる」、out は「消す・迷惑をかける」。どちらも複数の意味を持つ多義熟語です。
けなす・処分するか、消す・困らせるか
put down と put out はどちらも日常会話でよく使われる多義熟語です。中心のイメージを押さえておくと、複数ある意味を混同せずに整理できます。
- put down … 人をけなす、動物を安楽死させる、暴動などを鎮圧する、名前を書き留める。
- put out … 火や明かりを消す、人に迷惑をかける(be put out で「気分を害する」)、声明などを公表する。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| put down | けなす/安楽死させる/鎮圧する/書き留める | a colleague(けなす)/ a sick pet(安楽死)/ a rebellion(鎮圧) |
| put out | 消す/迷惑をかける/公表する | a fire, a cigarette(消す)/ a statement, an album(公表) |
put down の使い分け
put down の最も日常的な意味は「人をけなす・馬鹿にする」で、"Stop putting me down in front of everyone." のように使われます。ペットが重病・高齢の場合に安楽死させるという意味でも使われ(have the dog put down)、これは獣医の現場で頻出する表現です。ほかに「暴動・反乱を鎮圧する」(put down the uprising)、「名前や予定を書き留める」(put my name down for the trip)という意味もあります。
put out の使い分け
put out の中心は「燃えている・光っているものを消す」で、"Firefighters put out the blaze within an hour." が典型例です。人に迷惑・面倒をかけるという意味では受動態 be put out(気分を害する・困惑する)が定型で、"Would you be put out if I brought a guest?" のように相手の許可を丁寧に求める場面で使われます。ほかに「アルバムや声明を世に出す・公表する」(put out a statement)という意味もあります。
なぜ直訳で読み解けないか
down は「上から下へ抑え込む」イメージ、out は「内から外へ追い出す」イメージを運びます。put down は「相手を下に押し下げる(けなす・鎮圧する)」、put out は「燃えているものを外へ追い出して消す・迷惑という形で外に押し出す」という空間感覚が意味の広がり方を決めています。
よくある誤用
He put out the dog because it was old and sick.(誤・意図不明瞭)。ペットを安楽死させるは put down(have the dog put down が定型)。put out に「安楽死させる」の意味はありません。She always puts down on me if I make a small mistake.(誤)。前置詞 on は不要。put down は「put down + 人」の形で他動詞的に使い、"She always puts me down." が正しい語順です。まとめ
- put down=人をけなす/ペットを安楽死させる/暴動を鎮圧する/名前を書き留める
- put out=火や明かりを消す/be put out で迷惑をかけられ気分を害する/声明を公表する
- down は上から下へ抑え込むイメージ、out は内から外へ出すイメージ
- ペットの安楽死は put down、火を消すのは put out(混同しやすいので要注意)
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Please stop putting me ( ) in front of my colleagues.」
A. down
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The firefighters managed to put ( ) the fire before it spread.」
A. out
Q3. 「気分を害する・困惑する」を表す定型表現はどれですか。
A. be put out
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
※本サイトは個人による学習支援サイトです。最終的な確認は辞書や公式教材で行ってください。
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