put in と put through
同じ put でも in は「時間や労力を注ぐ・申請する」、through は「電話をつなぐ・つらい経験をさせる・計画を成立させる」。注ぎ込むか、通過させるかの違いです。
注ぎ込むのか、通過させるのか
put in と put through はどちらも put のあとに前置詞が続く形ですが、対象の動き方が異なります。
- put in … 時間や労力を注ぎ込む、正式に申請する。
- put through … 電話をつなぐ、つらい経験をさせる、計画を成立させる。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| put in | 労力を注ぐ・申請する | a lot of effort, extra hours(労力)/ a request, an application(申請) |
| put through | つなぐ・経験させる・成立させる | a caller(電話)/ a difficult time(経験)/ a deal, a plan(成立) |
put in の使い分け
put in は「目標達成のために時間や労力を注ぎ込む」という意味で、"She put in a lot of extra hours to finish the project." のように使われます。また put in for something で「正式な申請をする」(I'm putting in for a job at the hospital.)という意味にもなり、いずれも「対象の中へ自分の力や意思を入れ込む」イメージです。
put through の使い分け
put through は「電話をかけている相手を、話したい相手につなぐ」(Can you put me through to customer service?)という意味が代表的です。「人につらい経験をさせる」(You have put your family through a lot.)、「計画や取引を最後までやり遂げて成立させる」(We managed to put the deal through.)という意味にも広がり、どちらも「対象を一方の状態から他方の状態へ通過させる」イメージで共通しています。
なぜ直訳で読み解けないか
in は「対象の内側へ力や意思を注ぎ込む」イメージ、through は「一方の側から他方の側へ通過させる」イメージを運びます。put in は「労力や申請を対象の中へ入れ込む」、put through は「電話・経験・計画を一方から他方へ通過させて完結させる」という、注入と通過という違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
Could you put me in to customer service, please?(誤)。電話をつないでほしいなら put me through to customer service。put in は労力を注ぐ・申請する意味なので、電話の取り次ぎには使いません。She put through a lot of extra hours to finish the project.(誤)。労力を注ぎ込んだなら put in a lot of extra hours。put through は電話・経験・成立の意味なので、労力を注ぐ文脈には不自然です。まとめ
- put in=時間や労力を注ぎ込む、正式に申請する(put in for 〜)
- put through=電話をつなぐ、人につらい経験をさせる、計画・取引を成立させる
- in は対象の内側へ力を注ぎ込むイメージ、through は一方から他方へ通過させるイメージ
- 電話の取り次ぎは put through、労力を注ぐのは put in(混同しやすいので要注意)
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「She put ( ) a lot of effort to finish the report on time.」
A. in
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「Could you put me ( ) to the sales department, please?」
A. through
Q3. put in for の意味として最も適切なものはどれですか。
A. 〜を正式に申請する
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