put off と put across
put off は「延期する・嫌にさせる」、put across は「(考えを)わかりやすく伝える」。同じ put でも向きがまったく違います。
遠ざけるか、伝え切るか
put off と put across はどちらも「put+前置詞」ですが、off が運ぶ「遠ざける」イメージと across が運ぶ「渡す」イメージが正反対の方向を向いています。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| put off | 延期する/嫌にさせる | a meeting, a decision, a trip/a person |
| put across | (考え・気持ちを)わかりやすく伝える | one's ideas, a message, a point |
put off の使い分け
put off の最も頻出する意味は「予定を後回しにする」(postpone)で、"We had to put off the meeting until next week." のように使います。もう1つの意味が「人に嫌な印象を与え、興味や信頼を失わせる」で、"His rude manner puts people off." のように、対象が人になる点が1つ目の用法と異なります。
put across の使い分け
put across は「自分の考え・気持ちを相手に理解させる形で伝える」という意味で、"She's good at putting her ideas across clearly." のように使います。単に「話す」のではなく、相手にきちんと伝わる形で伝えるというニュアンスが核です。
使い分けの手がかり
put off は postpone(予定の対象)または discourage(人が対象)に置換できます。目的語が「予定・決定」なら延期、「人」なら嫌悪感を与える意味です。put across は communicate effectively に置換でき、目的語は常に「伝える中身(考え・メッセージ)」です。
なぜ直訳で読み解けないか
off は「本体から距離を置いて遠ざける」イメージなので、put off は期日を遠ざける(延期)にも、人の気持ちを遠ざける(嫌にさせる)にも広がります。across は「向こう側まで渡り切る」イメージなので、put across は考えが相手の理解にまで届くことを表します。
よくある誤用
He couldn't put off his ideas clearly.(誤)。考えを伝えるのは put across。put off に「伝える」の意味はありません。The bad weather put across our trip.(誤)。旅行を延期したのは put off。put across の目的語は「伝える内容」であって「予定」ではありません。まとめ
- put off=予定を延期する(postpone)/人に嫌な印象を与える(discourage)
- put across=考え・気持ちをわかりやすく相手に伝える(communicate effectively)
- put off の目的語は「予定」か「人」、put across の目的語は常に「伝える中身」
- off=遠ざける、across=渡し切る、という前置詞イメージの違いが核
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「We had to put ( ) the wedding because of the storm.」
A. off
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「He struggled to put his ideas ( ) during the interview.」
A. across
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「Her constant complaining really puts people ( ).」
A. off
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