raw と row
母音 /ɔː/ と /oʊ/ の違い。raw /rɔː/「生の・未加工の」、row /roʊ/「列/(舟を)漕ぐ」。
音のちがいで見分ける
子音は同じ r-。違うのは母音 /ɔː/ と /oʊ/ です。
- raw … /rɔː/ 「生の・未加工の・未経験の」。
- row … /roʊ/ 「(横の)列/(舟を)漕ぐ」。
| 語 | 発音 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| raw | /rɔː/ | 生の・未加工の | You shouldn't eat raw chicken.(生の鶏肉は食べないほうがいい) |
| row | /roʊ/ | 列/漕ぐ | We sat in the front row.(私たちは最前列に座った) |
raw / row の派生語で判別を強化
raw 系:慣用句 a raw deal(不当な扱い)、raw talent(磨かれていない天性の才能)は、どちらも raw の「生の・未加工の」という中心の意味から広がった比喩表現です。row 系:in a row(連続して・立て続けに=three times in a row)は、横に並んだ row の「列」という意味から生まれた頻出表現です。
row の「口論」という意味は語源不明の珍しい語
row(口論・騒動、発音 /raʊ/)は18世紀半ばから使われている語だが、語源がはっきり分かっていない珍しい単語である。同じ綴りで「列」を意味する row(発音 /roʊ/)は古英語 ræw に由来する語源のはっきりした語であり、両者の間に語源的なつながりは無い。
in the raw という成句
raw には in the raw(生のままの・ありのままの)という成句があり、「未加工」という raw の中心義がそのまま「飾らない・自然のままの」という比喩に転用されている。
raw は crude・cruel と同じ印欧祖語の語根を持つ
raw は印欧祖語の語根 *kreue-(生の肉)に遡り、crude(未加工の・粗野な)・cruel(残酷な)と同じ語根を共有する。「生の肉・血」という原義から、「未加工」(raw・crude)と「血なまぐさい・冷酷な」(cruel)という2方向の意味が枝分かれした。
まとめ
- raw /rɔː/=生の・未加工の・未経験の。a raw deal/raw talent
- row /roʊ/=(横の)列/(舟を)漕ぐ。in a row(連続して)
- /ɔː/(オー)と /oʊ/(オウ)の母音対立
確認クイズ(抜粋)
Q1. 「生の・未加工の」という意味の語はどれですか。
A. raw
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The students sat in a long ( ).(生徒たちは長い列に座った)」
A. row
Q3. raw と row を分けている音の違いはどれですか。
A. 母音 /ɔː/ と /oʊ/
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