run out of と run down
run out of は「〜を使い果たす」、run down は「(電池等が)切れる・けなす・車でひく」。枯渇の主語が「人」か「物」かで文型が変わります。
使い果たすか、消耗・下落するか
run out of と run down はどちらも「尽きる」に関わる意味を持ちますが、主語と文型が異なります。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な主語 |
|---|---|---|
| run out of | (人が)〜を使い果たす | 主語=人・組織、目的語=food, time, money |
| run down | (電池等が)切れる/けなす/車でひく | 主語=battery, car;または人(他動詞) |
run out of の使い分け
run out of は「持っていたものを使い切って無くなる」という意味で、主語には使う側の人・組織が来ます。"We ran out of milk this morning." のように、食料・時間・お金・アイデアなど幅広い名詞と結びつきます。目的語なしで run out だけを使うと「(物が)尽きる」(Time is running out.)という自動詞用法にもなります。
run down の使い分け
run down は文脈で意味が大きく変わります。「(電池・時計などが)徐々に動力を失って止まる」(The battery has run down)が中心的な意味の1つ。もう1つは「(人や物を)けなす・悪く言う」(他動詞、he's always running down his coworkers)。さらに「(車が人を)はねる」(the driver ran down a pedestrian)という物騒な意味もあります。
使い分けの手がかり
run out of は use up に置換でき、主語は「使う側」、目的語は「消費されるもの」という他動詞的構文です。run down は主語によって意味が変わる多義語で、主語が機械なら「消耗する」(自動詞)、主語が人で目的語が人・物なら「けなす」または「車でひく」(他動詞)になります。
なぜ直訳で読み解けないか
out of は「〜の外へ出て、内部が空になる」イメージなので、run out of は在庫や時間が尽きて空になることを表します。down は「下方へ落ちていく」イメージなので、run down は電力や勢いが徐々に下がって止まる(消耗)、評価を下方に落とす(けなす)、相手を地面に倒す(ひく)という3方向に意味が広がります。
よくある誤用
We ran down of coffee this morning.(誤・of は不要かつ意味も違う)。使い果たしたのは run out of。run down に「使い果たす」の意味はありません。My phone battery ran out of.(誤)。電池が切れたのは run down(またはrun out、目的語なし)。run out of は「〜を使い果たす」という他動詞的構文で、of の後ろに目的語が必要です。まとめ
- run out of=(人が)〜を使い果たす(use up)。主語は使う側、目的語は消費されるもの
- run down=(電池等が)消耗して止まる/(人を)けなす/(車で)ひく。文脈で意味が変わる多義語
- run out of は他動詞的構文で of の後に目的語が必須
- out of=中身が尽きて空になる、down=下方へ落ちる、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「We ( ) gas halfway through the trip.」
A. ran out of
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「My phone battery has completely ( ).」
A. run down
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「He’s always ( ) his colleagues behind their backs.」
A. running down
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
※本サイトは個人による学習支援サイトです。最終的な確認は辞書や公式教材で行ってください。
編集方針