set aside と set about
同じ set でも aside は「取っておく・後回しにする」、about は「取り掛かる」。脇に置くか、着手するかの違いです。
脇に置くのか、取り掛かるのか
set aside と set about はどちらも set のあとに前置詞が続く形ですが、対象への向き合い方が正反対です。
- set aside … 時間やお金を取っておく、対立や違いを脇に置いて後回しにする。
- set about … 何かに取り掛かる・着手する。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な目的語 |
|---|---|---|
| set aside | 取っておく・後回しにする | money, time, one's differences |
| set about | 取り掛かる・着手する | doing the housework, the task |
set aside の使い分け
set aside は「時間やお金を特定の目的のために脇に確保しておく」という意味で、"He sets aside some money every month for travel." のように使われます。また「意見の対立を脇に置いて協力する」(set aside our differences)という比喩にも広がり、法律用語としては「判決を無効にする」という専門的な意味も持ちます。いずれも「今は使わず、別の場所・時点に置いておく」というイメージが核です。
set about の使い分け
set about は「エネルギーや時間のかかる作業に取り掛かる」という意味で、"She set about cleaning the entire house." のように、動名詞(set about doing something)を伴うのが典型的な形です。「テントを張ったあと、火をおこしに取り掛かった」のような、一連の行動の中で次の作業へ踏み出す場面によく使われます。
なぜ直訳で読み解けないか
aside は「本筋から外れた脇」、about は「対象の周りに関わり始める」イメージを運びます。set aside は「対象を本筋の脇に置いて保管・後回しにする」、set about は「対象の周囲に自分を置いて作業に関わり始める」という、対象との距離の取り方の違いが意味の違いになっています。
よくある誤用
He set about some money for his children's education.(誤)。お金を取っておくなら set aside。set about は「取り掛かる」の意味なので、貯蓄には使いません。She set aside cooking dinner as soon as she got home.(誤)。夕食作りに取り掛かったなら set about。set aside は後回しにする意味なので、「すぐに始めた」という文脈とは矛盾します。まとめ
- set aside=時間やお金を特定の目的のために取っておく、対立を脇に置いて後回しにする
- set about=何かに取り掛かる・着手する(set about doing something の形が典型)
- aside は本筋の脇に置くイメージ、about は対象の周囲に関わり始めるイメージ
- set aside は保留・確保、set about は開始という正反対の向き
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「We need to set ( ) our differences and work together.」
A. aside
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「As soon as she got home, she set ( ) preparing dinner.」
A. about
Q3. set aside の目的語として自然なものはどれですか。
A. some money for travel
全5問はサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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