sit と seat
sit は自動詞「(自分が)座る」、seat は他動詞「(人を)座らせる」(ふつう be seated/seat oneself)。
自分が座るか、人を座らせるかで見分ける
どちらも「座る」に関わりますが、自動詞か他動詞かが違います。
- sit … 自動詞「(自分が)座る・座っている」。sit-sat-sat。sit down。
- seat … 他動詞「(人を)座らせる・(席が)〜人収容する」。be seated(着席している)/seat oneself(座る・かたい)。
| 語 | 型 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| sit | 自動詞 | (自分が)座る | Please sit here.(ここに座って) |
| seat | 他動詞 | (人を)座らせる | The host seated the guests.(主人は客を席に案内した) |
seat は「席がある・収容する」という意味でも働く
seat には人を座らせる以外に、This stadium seats 50,000 people.(このスタジアムは5万人収容できる)のように、建物や乗り物が主語になって「〜人分の席がある」ことを表す用法があります。この場合も seat は他動詞のままで、人を主語にした sit には言い換えられません。
名詞 seat が指す範囲は椅子だけではない
seat は名詞では「座席」だけでなく、a seat in parliament(議会の議席)、take a back seat(一歩引いた立場に回る)のように、地位や役割の比喩としても使われます。sit にも sit in parliament(議員を務める)という言い方がありますが、これは「議席に座る」という動作から転じた表現で、seat の名詞用法とは経路が異なります。
sit down と be seated の距離感
Please sit down. はどんな場面でも使える中立的な言い方ですが、Please be seated. はフォーマルな式典や航空機のアナウンスで使われる硬い表現です。この距離感は、sit が自分の動作をそのまま述べるのに対し、be seated が「座らせられる」という受け身の形を借りて丁寧さを出しているために生まれます。
よくある誤用
The usher seated down next to the aisle to watch the show.(誤・不自然)。自分が「座る」動作は sit(sit down)。seat は他動詞で「(人を)座らせる」を表す語なので、自分の動作には使いません。The host sat the guests at the table near the window.(誤)。「(人を)座らせる・案内する」は他動詞 seat。sit は自動詞「(自分が)座る」を表す語なので、他人を目的語にとることはできません。まとめ
- sit=自動詞「(自分が)座る」(sit down・sit-sat-sat)
- seat=他動詞「(人を)座らせる」(be seated/seat oneself)
- 「ご着席ください(かたい)」は Please be seated
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「Ladies and gentlemen, please be ( ).(皆様、ご着席ください)」
A. seated
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「The dog ( ) quietly by the door.(犬はドアのそばで静かに座っていた)」
A. sat
Q3. 他動詞「(人を)座らせる」を表すのはどちらですか。
A. seat
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