step down と step in
step down は「辞任する・退任する」、step in は「(争い等に)介入する・仲裁する」。役職を退くか、現場に足を踏み入れるかの違いです。
役職を退くか、現場に踏み込むか
step down と step in はどちらも一歩の動きの比喩ですが、down の「段差を下りる」イメージと in の「現場に足を踏み入れる」イメージで、方向がまったく異なります。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な使われ方 |
|---|---|---|
| step down | 辞任する・退任する | step down as CEO |
| step in | (争い等に)介入する・仲裁する | step in to stop a fight |
step down の使い分け
step down は「(役職・地位から)自ら身を引く」という意味で、"The CEO announced she would step down at the end of the year." のように使われます。しばしば「後任に道を譲るため」という含みを持ちます。
step in の使い分け
step in は「(問題が起きている状況に)割って入り、助ける・解決する」という意味で、"A teacher had to step in to stop the argument." のように使われます。人手が足りない場面で「代わりに入る」という意味でも使われます。
使い分けの手がかり
step down は resign/retire from a position に置換でき、対象は自分自身の役職です。step in は intervene/get involved to help に置換でき、対象は他者の間で起きている困難な状況です。「自分が退く」話か「他者の間に割って入る」話かで区別します。
なぜ直訳で読み解けないか
down は「役職という一段高い場所から段差を下りる」イメージなので、step down は地位を自ら降りることを表します。in は「現場の内側へ足を踏み入れる」イメージなので、step in は争いや問題が起きている場に割って入り、当事者として関わることを表します。
よくある誤用
The mediator decided to step down when the argument broke out.(誤・意味が逆)。仲裁に入ったのは step in。step down は「辞任する」の意味なので文脈が矛盾します。The chairman will step in next month after 10 years in the role.(誤)。退任するのは step down。step in に「退任する」の意味はありません。まとめ
- step down=辞任する・退任する(resign/retire from a position)
- step in=(争い等に)介入する・仲裁する(intervene/get involved to help)
- step down は自分の役職を退くこと、step in は他者の間の問題に割って入ること
- down=段差を下りる、in=現場に踏み込む、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「After 15 years as chairman, he decided to ( ).」
A. step down
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「A senior colleague had to ( ) when the negotiation turned hostile.」
A. step in
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「The coach will ( ) at the end of this season to make way for a younger manager.」
A. step down
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