step up と step back
step up は「(量・責任等を)増やす・引き受ける」、step back は「一歩引いて冷静になる・距離を置く」。前へ踏み出すか、後ろへ下がるかの違いです。
前へ踏み出すか、後ろへ下がるか
step up と step back はどちらも一歩の動きの比喩ですが、up の「一段高い場所へ踏み出す」イメージと back の「一歩後ろに下がる」イメージで、方向が正反対です。
| 熟語 | 中心の意味 | 典型的な使われ方 |
|---|---|---|
| step up | (量・責任等を)増やす・引き受ける | step up production/step up to help |
| step back | 一歩引いて冷静になる・距離を置く | step back and think |
step up の使い分け
step up には複数の意味があります。1つは「(生産量・努力などを)増加させる」(The factory stepped up production to meet demand)。2つ目は「(求められて)進んで責任を引き受ける」(When no one else volunteered, she stepped up)という意味です。
step back の使い分け
step back は「(感情的にならず)一歩引いて状況を客観的に見つめ直す」という意味で、"Let's step back and look at the bigger picture." のように使われます。文字どおり「後ろに一歩下がる」動作にも使われます。
使い分けの手がかり
step up は increase/take on responsibility に置換でき、「前へ、または上へ踏み出して量や責任を増やす」動作です。step back は pause to view objectively に置換でき、「一歩後退して距離を置き、冷静に見る」動作です。「引き受ける・増やす」話か「距離を置いて冷静になる」話かで区別します。
なぜ直訳で読み解けないか
up は「一段高い場所へ自ら踏み出す」イメージなので、step up は量や責任を積極的に増やし引き受けることを表します。back は「一歩後方へ下がる」イメージなので、step back は状況の渦中から物理的・心理的に距離を取り、客観視することを表します。
よくある誤用
When the crisis hit, she decided to step back and take charge.(誤・意味が矛盾)。責任を引き受けたのは step up。step back は「距離を置く」の意味なので、「主導する」とは矛盾します。I need to step up and calm down before responding.(誤)。冷静になるために距離を置くのは step back。step up に「冷静になる」の意味はありません。まとめ
- step up=(量・責任等を)増やす・引き受ける(increase/take on responsibility)
- step back=一歩引いて冷静になる・距離を置く(pause to view objectively)
- step up は前向きな引き受け、step back は距離を置いた客観視という正反対の動き
- up=一段高い場所へ踏み出す、back=一歩後ろに下がる、という前置詞イメージの違い
確認クイズ(抜粋)
Q1. 空所に入る適切な語はどれですか。「When the manager quit unexpectedly, she ( ) to lead the team.」
A. stepped up
Q2. 空所に入る適切な語はどれですか。「Sometimes it helps to ( ) and look at the situation objectively.」
A. step back
Q3. 空所に入る適切な語はどれですか。「The factory had to ( ) production to meet the holiday demand.」
A. step up
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