世界三大墳墓の規模くらべ|仁徳陵・ピラミッド・始皇帝陵
最終更新: 2026年6月24日
仁徳天皇陵古墳は、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵とならんで、世界三大墳墓に数えられることがある。三つを比べると、どの物差しを使うかで最大のものが変わる。
三つの墳墓を比べる
下の表は、三つの墳墓を全長、高さ、体積で並べたものである。寸法は出典によって差があるため、おおよその値として見てほしい。体積は堺市の資料、仁徳天皇陵古墳の全長と高さは堺市の資料による。
| 墳墓 | 所在 | 全長または底辺 | 高さ | 体積 |
|---|---|---|---|---|
| 仁徳天皇陵古墳 | 大阪・堺 | 約486m | 約35.8m | 約140万m³ |
| クフ王のピラミッド | エジプト・ギザ | 約230m | 約146m | 約260万m³ |
| 秦の始皇帝陵 | 中国・陝西 | 約350m | 約76m | 約300万m³ |
世界三大墳墓の規模くらべ(模式図・おおよその相対比)。ピラミッドは高さで、始皇帝陵は体積で、仁徳天皇陵古墳は平面の長さで最大とされる。日本の巨大古墳は高くそびえるより水平に長く広がる。
物差しで変わる順位
三つのうち、どれが最大かは、何で測るかによって変わる。
- 高さで比べると、約百四十六メートルのクフ王のピラミッドが最も高い。
- 体積で比べると、堺市の資料では約三百万立方メートルの秦の始皇帝陵が最も大きい。
- 平面の全長で比べると、約四百八十六メートルの仁徳天皇陵古墳が最も長い。
「世界最大級」という言葉は、こうした物差しの違いを抜きにすると、どれにも当てはまってしまう。仁徳天皇陵古墳が大きいのは、上へ伸びる高さではなく、地面に広く展開する平面の長さにおいてである。
日本の巨大古墳の特徴
日本の巨大古墳は、高くそびえるよりも、水平に大きく広がる点に特徴がある。墳丘のまわりに濠をめぐらせ、周囲の景観のなかに低く長く横たわる。垂直に積み上げるピラミッドとは、力の見せ方が異なっている。
この違いは、何を権威の象徴としたかという、それぞれの社会の考え方の違いを映していると見ることもできる。仁徳天皇陵古墳そのものの呼び名や被葬者については 百舌鳥・古市古墳群と仁徳天皇陵古墳 で扱っている。