世界三大墳墓の規模くらべ|仁徳陵・ピラミッド・始皇帝陵

最終更新: 2026年7月10日

仁徳天皇陵古墳は、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵とならんで、世界三大墳墓に数えられることがあります。三つを比べると、どの物差しを使うかで最大のものが変わります。

三つの墳墓を比べる

下の表は、三つの墳墓を全長、高さ、体積で並べたものです。寸法は出典によって差があるため、おおよその値として見てください。体積は堺市の資料、仁徳天皇陵古墳の全長と高さは堺市の資料によります。

墳墓所在全長または底辺高さ体積
仁徳天皇陵古墳大阪・堺約486m約35.8m約140万m³
クフ王のピラミッドエジプト・ギザ約230m約146m約260万m³
秦の始皇帝陵中国・陝西約350m約76m約300万m³
仁徳天皇陵古墳全長 約486m高 約36mクフ王のピラミッド底辺 約230m高 約146m秦の始皇帝陵全長 約350m高 約76m高さはピラミッド、長さは仁徳陵、体積は始皇帝陵が最大(おおよその比)

世界三大墳墓の規模くらべ(模式図・おおよその相対比)。ピラミッドは高さで、始皇帝陵は体積で、仁徳天皇陵古墳は平面の長さで最大とされています。日本の巨大古墳は高くそびえるより水平に長く広がります。

物差しで変わる順位

三つのうち、どれが最大かは、何で測るかによって変わります。

  • 高さで比べると、約百四十六メートルのクフ王のピラミッドが最も高い。
  • 体積で比べると、堺市の資料では約三百万立方メートルの秦の始皇帝陵が最も大きい。
  • 平面の全長で比べると、約四百八十六メートルの仁徳天皇陵古墳が最も長い。

「世界最大級」という言葉は、こうした物差しの違いを抜きにすると、どれにも当てはまってしまいます。仁徳天皇陵古墳が大きいのは、上へ伸びる高さではなく、地面に広く展開する平面の長さにおいてです。

日本の巨大古墳の特徴

日本の巨大古墳は、高くそびえるよりも、水平に大きく広がる点に特徴があります。墳丘のまわりに濠をめぐらせ、周囲の景観のなかに低く長く横たわる。垂直に積み上げるピラミッドとは、力の見せ方が異なっています。

これほどの古墳を築くには、多くの人手と長い年月がかかりました。仁徳天皇陵古墳の造営には、のべ数百万人分の労力と、十数年の歳月が必要だったとする試算もあります。土を盛り、濠を掘り、埴輪を並べる大がかりな作業を成し遂げられたこと自体が、それを命じた王権の動員力を物語っています。近年は、こうした古墳の姿や大きさを、三次元の測量データによって立体的に見比べる試みも公開されています。

この違いは、何を権威の象徴としたかという、それぞれの社会の考え方の違いを映していると見ることもできます。仁徳天皇陵古墳そのものの呼び名や被葬者については 百舌鳥・古市古墳群と仁徳天皇陵古墳 で扱っています。

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