見どころ

飛鳥山から装束稲荷まで——6地点を歩く順路

製紙業の起点から狐火の伝承地まで、王子駅を囲む約1.9kmの道のり。

信仰と近代化が同じ道の上にある

王子の見どころは、王子駅の南北を囲むように、歩いて回れる範囲に集まっている。飛鳥山公園から名主の滝公園、赤レンガ図書館を経て装束稲荷神社まで、6地点を結ぶと約1.9kmの道のりになる。急がずに歩けば、休憩を含めて1時間半ほどで一巡できる。

この道のりが面白いのは、社寺・信仰の場所(王子神社・王子稲荷神社・装束稲荷神社)と、公園・近代遺産の場所(飛鳥山公園・名主の滝公園・赤レンガ図書館)が交互に現れることだ。中世の勧請に始まった土地に、江戸の行楽地、明治の製紙業、大正の軍需工場が積み重なり、それぞれの痕跡が同じ徒歩圏内に残っている。

順路(王子駅を起点に)

1. 飛鳥山公園——吉宗が開いた桜の名所、渋沢栄一の重要文化財建築が残る起点。

2. 王子神社——「王子」の地名を生んだ若一王子勧請の社。夏には王子田楽が奉納される。

3. 王子稲荷神社——落語「王子の狐」の舞台。装束稲荷から続く狐火伝承の到着点。

4. 名主の滝公園——王子七滝のうち唯一現存する滝。2028年3月末まで男滝は工事で停止中である点に注意。

5. 北区立中央図書館(赤レンガ図書館)——大正8年築の陸軍弾丸工場を保存活用した図書館。

6. 装束稲荷神社——大晦日、関八州の狐が装束を整えたという伝承の地。王子駅にもっとも近く、ここで一巡が終わる。

王子の見どころ6地点、実座標にもとづく位置関係図 各地点の緯度経度から算出した相対位置を示す図。測量精度の地図ではなく、公表されている座標にもとづく概略図。番号は下の凡例と対応する。 1 2 3 4 5 6 N 200m
  1. 1飛鳥山公園
  2. 2王子神社
  3. 3王子稲荷神社
  4. 4名主の滝公園
  5. 5北区立中央図書館(赤レンガ図書館)
  6. 6装束稲荷神社

社寺・信仰 公園・近代遺産

6地点の位置関係を、各施設の公表座標から算出して描いた図。測量精度ではなく、実座標にもとづく相対位置の目安。実際の道のりは道路事情により図の直線と異なる。
出典
  • 各地点の詳細な出典は、地名の由来・王子神社・製紙業・見どころ各記事を参照

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