見どころ
名主の滝:王子七滝、唯一残った記憶
王子には七つの滝がありましたが、今も水が落ちるのは一つだけです。
七つの滝と、残った一つ
石神井川の下流は音無川とも呼ばれ、その崖線には「王子七滝」と総称される滝が点在していました。数えられる滝は、名主の滝、弁天の滝、権現の滝、不動の滝、稲荷の滝、大工の滝、見晴らしの滝の7つです。このうち現存する唯一の滝が名主の滝で、権現の滝は音無親水公園に復元されています。
名主が開いた滝は、庭園の一部だった
名主の滝の起こりは、安政年間(1854〜1860年)に王子村の名主だった畑野孫八が、自分の屋敷地に滝を築き、茶を栽培して一般に開放したことだとされています。現在は北区立名主の滝公園として整備され、かつては男滝、女滝、独鈷の滝、湧玉の滝の4つの滝を池泉回遊式庭園に配していました。いま残っているのは男滝だけで、落差は約8メートルです。
いまは工事で水が止まっています
男滝の水は崖線からの湧水ではなく、地下水をポンプで汲み上げて落としています。令和7年(2025年)8月4日から令和10年(2028年)3月末まで、公園の再生整備工事のため男滝は停止しています。この期間に訪れても、滝の水が流れていない点に注意が必要です。
出典
- ニッポン旅マガジン「名主の滝」(七滝の名称・園内の滝・畑野孫八・工事による停止期間を確認)