紛争解決(訴訟・ADR・調停・仲裁)
民事訴訟の仕組み・ADR・調停・仲裁の違いと特徴、強制力の有無を学びます。
紛争が起きたとき、どう解決するか
取引先が代金を払わない、納品した商品にクレームをつけて代金を拒否している。ビジネスで紛争が起きたとき、解決手段は「裁判だけ」ではありません。費用・時間・関係維持のバランスを考えて手段を選ぶことが重要です。
民事訴訟:最も強制力のある手段
裁判所に訴えを起こして判決を得る最も強制力のある手段です。
ADR(裁判外紛争解決手続):訴訟によらない柔軟な解決
Alternative Dispute Resolution の略。裁判によらない紛争解決の総称であり、調停・仲裁・あっせんなどが含まれます。
ADRのメリット:訴訟より費用・時間が節約できる、手続きの柔軟性がある、非公開で進められる(プライバシー保護)、専門的知識を持つ第三者が関与できる。
調停:合意なしには成立しない
当事者の間に調停委員が入り、双方が合意を形成して解決する手続きです。
合意が前提。当事者が合意しなければ調停は成立しない(強制力はない)
調停が成立すれば調停調書が作成され、確定判決と同一の効力を持つ(強制執行可能)
調停不成立の場合は、その後訴訟を提起することができる
裁判所内での調停(民事調停)と、業界団体・弁護士会等の私的調停がある
仲裁:仲裁判断に当事者は必ず従う
当事者が仲裁合意を締結した上で、仲裁人に判断を委ねる手続きです。調停とは根本的に異なります。
仲裁合意(仲裁で解決する旨の合意)が事前に必要
仲裁人の下した仲裁判断に当事者は従う義務がある(一審制)
仲裁合意をした事項については訴訟を提起できない
国際取引では、ニューヨーク条約により仲裁判断が多くの国で執行できるため利用が多い
調停 vs 仲裁:混同しやすい2つの違い
「調停は話し合い・合意が前提」「仲裁は第三者が決定・当事者は従う義務」。この対比を正確に覚えることが試験の最重要ポイントです。
確認クイズ(抜粋)
Q1. 仲裁と調停の違いとして最も正しいものはどれか。
A. 仲裁は仲裁人の判断に当事者が従う義務があるが、調停は合意が前提で強制力はない
Q2. 民事訴訟の「三審制」について正しいものはどれか。
A. 第一審:地方裁判所→第二審:高等裁判所→第三審:最高裁判所
Q3. ADR(裁判外紛争解決手続)のメリットとして正しいものはどれか。
A. 訴訟より費用・時間が節約でき、非公開で柔軟な解決が可能
全10問のクイズはサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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