知的財産権Ⅱ(著作権法・商標法)
著作権の自動発生・保護期間・著作隣接権、商標の機能・存続期間・更新制度を学びます。
著作権の最大の特徴:登録不要・創作と同時に発生
「登録しなくてもいい」。これが著作権の最大の特徴です。小説を書く、絵を描く、音楽を作る、これらの創作した時点で自動的に著作権が発生します(無方式主義)。産業財産権(特許・実用新案・意匠・商標)が「登録しなければ保護されない」のとは対照的です。
著作物とは:保護される例と保護されない例
著作物: 思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸・学術・美術・音楽の範囲に属するもの(著作権法第2条)
アイデア・表現二分論:「犯人が最後に判明する推理小説」というアイデアは保護されませんが、具体的に書かれた小説の文章は著作物として保護されます。アイデアを保護すると後続の創作者の自由が著しく制限されるからです。
著作権の存続期間:死後70年(2018年改正)
著作権は登録なしに自動発生します。「登録したから保護される」という理解は誤りで、未登録でも創作した時点から権利があります。
著作隣接権:伝達者を保護する権利
著作物を社会に伝達する役割を担う者に認められる権利です。著作者への権利(著作権)に「隣接する」権利という意味です。
著作隣接権の保護期間は原則70年(実演・レコードは固定等から70年)。なお、書籍を出版するだけの出版社には著作隣接権は認められません。
商標権:ブランドを登録日から10年(更新可能)
商標の3つの機能:
存続期間: 登録日から10年(何度でも更新可能)→ 半永久的に保護されます。なぜなら、使い続けているブランドを保護しなければ消費者が混乱するからです。
著作権 vs 商標権:比較整理
著作権の制限:許可なく利用できる場合
著作権者の許可なく著作物を利用できる主な場合:
確認クイズ(抜粋)
Q1. 著作権が発生するのはいつか。
A. 著作物を創作した時(自動発生)
Q2. 著作権の保護期間として正しいものはどれか。
A. 著作者の死後70年
Q3. 商標権の存続期間として正しいものはどれか。
A. 登録日から10年(更新可能)
全10問のクイズはサイトのインタラクティブ版でお試しください。
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