ガジュマルの種類と品種|ニンジン仕立てから黄金まで
最終更新: 2026年7月22日
ガジュマルには、いくつかの流通名があります。葉のかたちや根の仕立て方の違いで呼び分けられていますが、その境目は必ずしも明確ではありません。
品種の境目はあいまい
園芸店で「ニンジンガジュマル」「パンダガジュマル」などと書かれた札を見かけます。これらは植物学的に厳密な品種名というより、流通の現場でついた呼び名であることが多くあります。同じ呼び名でも店によって指すものが違うことがあり、品種の境界はあいまいです。ここでは、そのことを断ったうえで、店でよく出会う呼び名を整理します。
流通する主な仕立てと品種
下の表は、流通でよく見る呼び名とその特徴の目安をまとめたものです。希少さや価格は時期や店で変わるため、参考程度に見てください。
| 流通名 | 特徴の目安 | 出回り方 |
|---|---|---|
| ニンジンガジュマル | 根を人参のように肥らせた幼木仕立て。曲がった気根が見どころ | 最も多く出回る定番 |
| パンダガジュマル | 葉が肉厚で丸く、葉先が尖らない。成長はゆっくり | やや少なく高めのことがある |
| センカクガジュマル | 小ぶりで先のとがった葉。直立して伸びやすい | 耐陰性があり扱いやすい |
| コバンガジュマル | 葉が小判のように平たく薄い | 出回りは少なめ |
| 黄金ガジュマル | 新芽が黄色みを帯びる。光が足りないと色が出にくい | カラーリーフとして流通 |
| フィカス・シャングリラ | はう、または垂れる性質。小さな葉が密につく | つり鉢向き |
| ベビーリーフ | 節がつまり葉が極端に小さい | 樹形が乱れにくい |
黄色みや斑のある品種は、葉の色を保つのにある程度の明るさがいます。暗い場所に長く置くと、新芽が普通の緑にもどることがあります。
「ニンジン」の正体は根
ニンジンガジュマルの、人参のようにふくらんだ部分は、幹ではなく根です。鉢の中で太らせた根を、植えかえのときにわざと地表へ引き上げると、あの姿になります。根を土の上に出して見せる仕立てを根上げ(根上がり)といい、盆栽の手法を鉢植えに応用したものです。
同じニンジン仕立てでも、根の太り方や曲がり方は一株ずつ違います。だから売り場では、流通名だけでなく根の形そのものを見て選ぶとよいでしょう。気根を太らせて株の姿を育てる手入れは 育て方 で扱います。
株を選ぶときに見るところ
健康な株を選ぶと、迎えたあとの管理が楽になります。同じ流通名でも株ごとに枝ぶりや根の姿は違うので、実物を見て選べると安心です。売り場では次のところを見るとよいでしょう。
- 葉につやとハリがあり、色が濃いこと。
- 幹や根元がしっかりして、ぐらつかないこと。
- 気根や幹に、黒ずみややわらかく傷んだ部分がないこと。
- 葉の裏に小さな虫や、べたつく汚れがないこと。
- 鉢底の穴から根が大量にあふれていないこと。あふれていれば根が詰まりかけています。