ガジュマルの育て方|置き場所・水やり・用土・肥料
ガジュマルは丈夫で、はじめての観葉植物にも向きます。光を好み、過湿を嫌うという二つの性質をおさえると、世話の見通しが立てやすくなります。
置き場所と光
ガジュマルは光を好みます。明るい室内、とくにレースのカーテン越しの光が当たる窓辺がよいでしょう。光が足りないと、枝の間延び(徒長)が起き、葉の色も薄くなります。
いっぽうで、真夏の直射日光に急に当てると、葉が焼けて茶色くなることがあります。屋外や強い光に移すときは、弱い光から数日かけて慣らすと傷めにくくなります。
水やり
水やりで失敗の多いのは、与えすぎです。根が常にぬれていると、酸素が不足して根が傷みます。
目安は「土の表面が乾いてから、鉢底の穴から流れ出るまでたっぷり与える」です。受け皿にたまった水は捨てます。
| 季節 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春から秋(生育期) | 表面が乾いたら、底から流れるまでたっぷり |
| 冬(生育がゆるむ) | 乾いてから数日おき、暖かい日中に控えめに |
受け皿に水をためたままにすると、根が傷む原因になりやすい。水やりのあとは受け皿の水を捨てるとよいでしょう。
用土と植え替え
ガジュマルには、水はけと通気のよい用土が向きます。市販の観葉植物用の土で十分です。自分で配合するなら、赤玉土を主体に、軽石やゼオライトなどを少し混ぜると水はけが上がります。
根の張りが早く、鉢のなかが根でいっぱいになりやすくなっています。鉢底から根があふれてきたり、水の抜けが悪くなってきたら、ひとまわり大きい鉢に植え替えます。生育期の前半が植え替えに向きます。
肥料
肥料がなくても枯れる植物ではありません。与えるなら、生育期(おおむね五月から十月)に、ゆっくり効く固形肥料を二か月に一度ほど、または薄めた液体肥料を月に一、二度にとどめます。冬は与えません。
元気がないときに肥料を足すのは、かえって逆効果になりやすいものです。多くの不調は光や水のかたよりが原因で、まずそちらを見直すほうが回復に近づきます。
剪定と切り戻し
ガジュマルは芽吹く力が強く、剪定によく耐えます。枝が伸びて形が乱れたら、切り戻して大きさや姿を整えられます。
剪定に向くのは、生育期の五月から七月ごろです。この時期なら、切ったあとに新しい枝葉がよく伸びるため、切る位置をあまり神経質に選ばなくてよいでしょう。伸びすぎた枝を短くそろえる切り戻しのほか、枝葉をほとんど落として太い幹だけを残す強い剪定(丸坊主)にも耐え、しばらくすると新芽が吹きます。切ったあとにすかすかに見えても、生育期であれば枝葉がもどってきます。逆に、気温が下がって生育がゆるむ秋から冬の強い剪定は、傷の回復が遅く芽吹きも鈍いため避けます。
ガジュマルの剪定の二通り(模式図)。伸びて形が乱れた株は、枝の途中で切って短くそろえる切り戻しでも、枝葉をほとんど落として太い幹だけを残す丸坊主でも整えられます。芽吹く力が強いため、生育期(五月から七月ごろ)であれば、どちらのあともしばらくして新芽が吹きます。
切り口からは、挿し木のときと同じ白い樹液が出る。肌につくとかぶれることがあるため、手袋をして作業し、ついたら水で洗い流す(ペットと安全性)。剪定で切り取った元気な枝は、そのまま挿し木に使える。
気根を育てて楽しむ
ガジュマルの見どころは、幹や枝から空気中へ垂れる気根にあります。気根は湿り気の多い環境ほどよく出るため、置き方しだいで買ったときより増やせます。
アースガーデンの育て方は、気根が育ちやすい目安を気温二十五度以上、湿度は八十パーセント以上としています。春から夏の生育期に、葉と幹へ霧吹きで水をかけて湿り気を保つと出やすくなります。もっと積極的に増やすなら、植物図鑑の解説では、鉢の株全体に透明なビニール袋をかぶせて湿度を閉じこめる方法が紹介されています。暖かい時期なら数日で新しい気根がのびてきます。ただし袋の中がむれると葉を傷めるので、ときどき開けて風を通します。
のびた気根が土に届くと、そこから水や養分を吸って、しだいに太い支柱根に育っていきます。細いひげのようだった根が、幹と見分けのつかない太さになるのはこのためです。だから気根は切らずに残すと、株の姿に厚みが出ます。野生の林で気根が果たす役割は 「絞め殺しの木」としての生態 で扱います。
季節ごとの世話
ガジュマルは生育期と休眠期で世話が変わります。生育期はよく育つので水と肥料をふつうに、冬は乾かし気味にして暖かく保つ、と覚えるとよいでしょう。
- 春から夏は、生育期にあたります。水やりと施肥を行い、植え替えや増やし方もこの時期に向きます。
- 秋は、気温が下がる前に施肥を止め、水やりを徐々に控えめにしていきます。
- 冬は、最低でも五度を下回らない場所に置き、乾かし気味に管理します。葉が落ちても、暖かくなって芽吹くことが多くあります。
葉の黄ばみや落葉などの不調は トラブル で原因ごとに整理しています。