雑節とは|節分・彼岸・土用など日本の暮らしの暦
最終更新: 2026年6月30日
雑節(ざっせつ)は、二十四節気を補うために日本で生まれた、季節の目印である。農作業や暮らしの節目として使われ、明治のなかば(一八八七年)から暦に正式に載るようになった。
暮らしから生まれた暦
二十四節気は、もとは中国の気候をもとにつくられた。日本の農作業や暮らしには、それだけでは足りない目印があった。そこで、二十四節気を基準にしながら、日本の風土に合わせて定められたのが雑節である。
主な雑節
おもな雑節を、時期の目安とともに示す。日付は年によって前後する。
| 雑節 | 定め方 | 時期の目安 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 節分 | 立春の前日 | 2月3日頃 | 豆まきで邪気を払う。旧暦では立春が年初に近く、大みそかにあたる |
| 彼岸 | 春分・秋分を中日とする前後七日間 | 3月・9月 | 先祖供養。「暑さ寒さも彼岸まで」 |
| 社日 | 春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日 | 3月・9月 | 土地の神を祀り、豊作祈願と収穫感謝 |
| 八十八夜 | 立春から数えて88日目 | 5月2日頃 | 茶摘みの目安。「八十八夜の別れ霜」 |
| 入梅 | 太陽黄経が80度になる頃 | 6月11日頃 | 暦の上の梅雨入りの目安 |
| 半夏生 | 太陽黄経が100度になる頃 | 7月2日頃 | 田植えを終える目安 |
| 土用 | 四立の前の約18日間 | 1月・4月・7月・10月 | 季節の変わり目。夏の土用が特に知られる |
| 二百十日 | 立春から数えて210日目 | 9月1日頃 | 台風への備えの目安 |
節分は本来、立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日をさした。旧暦では立春が一年の初めに近く、その前日が大みそかのように重んじられたため、春の節分だけが行事として残った。節分が二月にある理由は よくある疑問 でも扱う。
雑節と行事食
雑節には、結びついた食の習わしがある。農林水産省は、こうした行事と食文化を地域の伝統として紹介している。
- 夏の土用の丑(うし)の日には、暑さを乗り切る食としてウナギを食べる習わしがある。
- 半夏生には、地域によってタコやサバなどを食べる習わしが伝わる。
行事食は地域によって異なり、由来にも諸説がある。本サイトは農林水産省の解説などを参照し、全国一律の決まりとしてではなく、地域に伝わる習わしとして紹介している。雑節の定め方は太陽黄経や四立を基準とするため、暦のしくみとあわせて読むと位置づけがつかみやすい。