潮汐と高潮・津波の違い|似た海面上昇をどう見分けるか

最終更新: 2026年7月2日

海面が上がる現象には、規則的な潮汐のほかに、災害を起こす高潮と津波がある。三つは原因が異なり、見分け方を知ることが安全につながる。

三つの違い

潮汐、高潮、津波は、いずれも海面が上がる現象だが、原因も周期も予測のしやすさも異なる。

項目潮汐(天文潮)高潮(たかしお)津波
原因月と太陽の起潮力台風や低気圧の気圧低下と強風海底の地震や地殻変動
周期約12時間25分で規則的数時間から数日数分から数十分で不規則
予測数年先まで計算できる数日前からある程度予測発生の日時は事前に予測できない

高潮とは

高潮(たかしお)は、台風や発達した低気圧が近づいたときに、海面が異常に高くなる現象である。気圧が下がって海面が吸い上げられる効果と、強い風が海水を岸へ吹き寄せる効果が重なって起こる。天文的に計算した潮位よりも実際の潮位が大きく上がった状態にあたる。

実際に観測した潮位から、天文的に計算した潮位(天文潮位)を引いた差を潮位偏差という。高潮のときは、この潮位偏差が大きな正の値になる。気象庁は、この天文潮位と実測潮位、潮位偏差を公開しており、高潮の監視に使われている。

満潮の別名である「高潮(こうちょう)」とは読みも意味も異なる。災害の高潮は「たかしお」と読む。

津波とは

津波は、海底の地震や海底火山、海底の地滑りなど、急激な地殻変動によって起こる。海面から海底までの水の柱全体が動くため、波長が数十から数百キロメートルに達する。ふつうの波と違って、引き波がないまま長い時間くり返し押し寄せることがある。

重なると危険が増す

高潮や津波が、大潮の満潮の時刻に重なると、もともと高い海面にさらに上乗せされ、堤防を越えるなど被害が大きくなりやすい。潮汐そのものは災害ではないが、災害の高潮や津波と重なる可能性を頭に置いておくことが大切である。避難の判断は、気象庁や自治体の情報に従ってほしい。

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