潮汐表と基準面の読み方|潮位はどこから測るか

最終更新: 2026年7月2日

潮汐表に並ぶ潮位の数字は、ある基準の高さからの海面の高さを表す。基準がいくつもあるため、何を基準にした値かを知ると読み違えを防げる。

潮位はどこから測るか

潮位(潮高)は、ある基準面からの海面の高さをセンチメートルで表したものである。潮汐表で広く使われる基準が最低水面(DL)で、平均的な海面から、主要な四つの分潮(M2、S2、K1、O1)の振幅を足した分だけ低くした面にあたる。潮位がこれ以上はほとんど下がらない、低い側の目安の面である。

この四つの分潮は、月と太陽がおよそ半日や一日の周期で及ぼす、代表的な潮の成分である。実際の潮の動きは、周期の異なるいくつもの波が重なったものだが、この主要な成分を合わせると、その土地の潮の動きの大きな筋がつかめる。

略最高高潮面 N.H.H.W.L.天文的な海面上昇の上限の目安東京湾平均海面 T.P.土地の標高0mの基準平均水面 MSL海面の平均の高さ最低水面 DL海図の水深・潮位の起点実際の水深 = 海図の水深(DL基準)+ その時の潮位

潮位の基準面(模式図)。海図の水深や潮位は最低水面(DL)を起点に測る。実際の水深は、海図の水深にそのときの潮位を足したものになる。

いろいろな基準面

基準面には用途ごとにいくつかの種類がある。

基準面意味
最低水面(DL)海図の水深や潮位を測る起点。潮位がほぼ下がりきる低い面
平均水面(MSL)ある期間の海面の平均の高さ
東京湾平均海面(T.P.)全国の土地の標高0mの基準
略最高高潮面(N.H.H.W.L.)天文的な要因で海面が上がる上限の目安

海図の水深と実際の水深

海図に書かれた水深は、最低水面(DL)から測った値である。実際にその場所にある水の深さは、海図の水深に、そのときの潮位を足したものになる。潮が満ちていれば海図の数字より深く、引いていれば浅くなる。浅瀬を船で通るときに欠かせない考え方である。

潮汐表はどこで見るか

潮汐表は、官公庁が精度の高い推算を公開している。

  • 気象庁は、天文的に計算した潮位(天文潮位)や実際に観測した潮位、その差である潮位偏差を、防災の観点からリアルタイムに公開している。
  • 海上保安庁 海洋情報部は、港ごとの高い精度の潮汐表を公式に提供している。

本サイトのトップに示す潮回りは、月の満ち欠けにもとづく全国共通の目安である。特定の場所の満干の時刻や潮位を知りたいときは、上記の潮汐表を使ってほしい。

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