観音寺——現存する築地塀
瓦と粘土を交互に積んだ、全長37.6mの練塀。
神田から谷中へ
観音寺は真言宗豊山派の寺院で、慶長16年(1611年)に神田北寺町で創建され、延宝8年(1680年)に谷中5丁目へ移転した。
珍しい構法の築地塀
境内の南側に残る築地塀(練塀)は、明和9年(1772年)の火災で焼失したのち、文政年間(1818〜1830年頃)に再興されたもので、瓦と粘土を交互に積んで屋根瓦をかぶせるという珍しい構法をとる。全長37.6mにおよぶこの塀は、平成4年(1992年)に台東区まちかど賞を受け、平成12年(2000年)4月28日には国登録有形文化財となっている。
谷中を歩く人が必ず目にする塀
観音寺は谷中5丁目、谷中霊園にほど近い場所にあり、この塀は谷中を代表する散策路の一つに面している。土塀の質感がそのまま残る姿は、映画やドラマのロケ地としても選ばれるなど、寺町谷中の景観を象徴する一角として知られる。