朝倉彫塑館・岡倉天心記念公園・カヤバ珈琲——寺町に点在する見どころ

彫刻家のアトリエ、美術運動の跡地、大正建築の喫茶店。

谷中には、寺社や霊園だけでなく、近代の文化人ゆかりの建物や、今も営業を続ける喫茶店といった見どころも点在している。

朝倉彫塑館——彫刻家自らが設計したアトリエ

台東区立朝倉彫塑館(谷中7-18-10)は、彫刻家・朝倉文夫が明治40年(1907年)に構えたアトリエを起源とし、昭和10年(1935年)までに現在の姿となった。コンクリート造のアトリエ棟と、木造数寄屋造の住居棟が一体となった建物で、中庭の池「五典の池」や、当時は珍しかった屋上庭園が見どころ。建物は平成13年(2001年)に国登録有形文化財、庭園は平成20年(2008年)に「旧朝倉文夫氏庭園」として国指定名勝となっている。

岡倉天心記念公園・六角堂

日本美術院が最初に置かれた谷中初音町の跡地は、昭和42年(1967年)に台東区によって岡倉天心記念公園として整備された。園内の六角堂には、彫刻家・平櫛田中の手による天心坐像が安置されている。

カヤバ珈琲——大正建築を今に伝える喫茶店

谷中6丁目のカヤバ珈琲は、大正5年(1916年)ごろの建築と推定される出桁造りの町家を使う喫茶店。昭和13年(1938年)創業と伝わるが、一時休業ののち平成21年(2009年)に営業を再開した。たまごサンドやルシアン(コーヒー牛乳)が名物で、古い町家がそのまま使われ続けている谷中らしい一軒として知られる。

出典

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