産業・生業
陸軍造兵廠と王子——23区で最も軍用地率が高かった街
日露戦争の弾丸不足から始まり、区の面積の1割を占めた軍需産業。
日露戦争の弾丸不足から始まった集積
製紙業と並んで、王子を近代産業の街にしたのが軍需産業である。日露戦争(1904年)前後の弾丸不足を受け、陸軍は十条台に弾丸工場を設置し、これがのちに「東京第一陸軍造兵廠」と呼ばれる施設へ発展した。第二次世界大戦期の敷地面積は約33万平方メートルにおよび、赤レンガ造りの建築物が50棟以上並ぶ工場群だったという。
北区公式が明記する「23区で最も高い」軍用地率
北区公式サイトによれば、戦前の北区にあった軍事施設の面積を合計すると、区の全面積のほぼ1割にのぼり、この割合は23区の中でもっとも高いものだったという。王子の労働市場は、製紙業と並んで軍需産業にも大きく依存していた。
大正8年(1919年)に建設された弾丸工場の建物の一つは、戦後は米軍に接収され、のちに陸上自衛隊十条駐屯地の施設として使用された。この建物が2008年にどう生まれ変わったかは、赤レンガ図書館の記事で詳しく紹介する。
出典
- 北区公式サイト「平和を願う!軍用地を巡るコース」
- Wikipedia「東京第一陸軍造兵廠」