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条件付き確率と統計的独立

条件付き確率の定義・乗法定理・統計的独立——「前提が変わると確率が変わる」仕組みを学びます。

このモジュールで学ぶこと 「天気予報は降水確率30%」——でも朝から空が曇っていたら、あなたの感じる雨の確率は30%より高くなるはずです。このように「ある情報が得られたとき、確率がどう変わるか」を数学にしたのが条件付き確率です。また、コインを何度投げても前の結果が次に影響しないように「情報が確率を変えない」状態を統計的独立と呼びます。この2つは全確率の定理・ベイズの定理の直接の土台です。 条件付き確率:「前提が変わると確率も変わる」 あるクラスで男子20人・女子20人が試験を受けました。合格者は30人で、うち女子は20人でした。無作為に選んだ1人が「合格者だった」とわかったとき、その人が女子である確率は? 全体で見ると女子は50%ですが、「合格者の中での女子の割合」は です。「合格者」という情報が確率を変えました。これが条件付き確率(Conditional Probability)です。 は「 が起きたという条件のもとで が起きる確率」と読みます。縦棒「」は「〜が与えられたとき(given that)」を意味します。 この定義を変形すると乗法定理が得られます: 「 と が同時に起きる確率」=「 が起きる確率」×「 のもとで が起きる確率」という直感的な分解です。 試験頻出: であれば、 と は「関係がある(独立でない)」ことを意味します。次の独立の定義と一緒に押さえましょう。 統計的独立:「知っても確率が変わらない」 条件付き確率の定義から自然に「情報が何の役にも立たない」状態を定義できます。 コインを2回投げます。1回目の結果は2回目の確率に何も影響しません。1回目が表(事象 )でも裏でも、2回目が表(事象 )になる確率は常に です。これを統計的独立(Statistical Independence)と呼びます。 条件付き確率の式に代入すると ——「 を知っても の確率が変わらない」ことと同値です。 「排反」と「独立」の混同に注意 排反(Mutually Exclusive): が起きれば は絶対起きない() - 例:サイコロで「1が出る()」と「2が出る()」——同じ1回の試行で同時に両方は出ない 独立(Independent): が起きても の確率は変わらない() - 例:コインを2回投げて「1回目が表()」と「2回目が表()」——1回目の結果は2回目に無関係 かつ のとき、排反と独立は同時に成立しません。排反なら ですが、独立なら となり矛盾します。

確認クイズ(抜粋)

Q1. 条件付き確率 の定義として正しいものはどれか?

A.

Q2. , のとき はいくらか?

A.

Q3. 事象 と が統計的に独立である条件として正しいものはどれか?

A.

全10問のクイズはサイトのインタラクティブ版でお試しください。

第1章の他のモジュール

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