大潮と小潮|月と太陽の位置で変わる潮の大きさ

最終更新: 2026年7月2日

潮の大きさは、日によって変わる。干満差が大きい時期を大潮、小さい時期を小潮という。この違いは、月と太陽の位置関係で決まる。

太陽も潮を起こす

潮を起こすのは月だけではない。太陽も起潮力を及ぼす。太陽は月よりはるかに大きいが、地球からとても遠いため、太陽の起潮力は月のおよそ半分にとどまる。月と太陽、二つの起潮力の向きがどう重なるかで、潮の大きさが決まる。

起潮力は、天体の質量が大きいほど強く、距離が遠いほど急に弱くなる。太陽は月とは比べものにならないほど重いが、はるかに遠くにあるため、差し引きした起潮力は月に及ばない。それでも無視できない大きさがあり、月の力に重なったり打ち消したりして、潮の満ち引きの幅を変えている。

大潮太陽太陽と月が一直線→強め合う小潮太陽太陽と月が直角→打ち消し合う

大潮と小潮(模式図)。新月と満月では太陽と月が一直線に並んで起潮力が強め合い大潮になる。上弦と下弦では直角に位置して打ち消し合い小潮になる。

新月と満月は大潮

新月と満月のとき、太陽と月と地球はほぼ一直線に並ぶ。月の起潮力と太陽の起潮力が同じ向きに重なって強め合うため、海面の盛り上がりが大きくなり、干満差が最も大きい大潮(おおしお)になる。

上弦と下弦は小潮

上弦の月と下弦の月のとき、地球から見て太陽と月は直角の方向にある。月の起潮力と太陽の起潮力が打ち消し合うため、海面の盛り上がりが小さくなり、干満差が最も小さい小潮(こしお)になる。

およそ15日でくり返す

月の満ち欠けは約29.5日で一巡する。その間に、新月と満月で大潮が二回、上弦と下弦で小潮が二回訪れる。大潮と小潮は、およそ15日の周期でくり返すことになる。

同じ大潮でも、干満差の大きさは毎回わずかに違う。月が地球のまわりを回る軌道は楕円のため、月と地球の距離はつねに変わり、月が近いときほど起潮力が強まるからである。実際の大潮の潮位は、こうした要因が重なって年間を通しても上下する。

大潮から小潮へ移る途中には、中潮や長潮、若潮といった呼び名の時期がある。その並びは 潮回り で扱う。月の満ち欠けそのものについては、姉妹サイトの二十四節気・七十二候ガイドでも触れている。

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