チョーク図鑑

よみものを読むとカードを発見、チョーク検定に正解すると習熟度(★)が上がる、全31種のチョーク図鑑です。白墨や色チョークから、伝説の羽衣チョーク、白亜・円石藻、クライミングやビリヤード用まで、はばひろく収録しています。

黒板用

★☆☆
白墨(はくぼく)

いちばん基本の白いチョーク。黒板に本文を書く主役。

摩擦で削れた粉が、黒板表面の細かいデコボコにひっかかって文字になる。鉛筆が紙に黒鉛をのせるのと同じ原理。

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★☆☆
色チョーク

赤・青・黄・緑など。強調や図に使う。

白い土台に顔料(色のもとの粉)を混ぜて作る。色だけで区別せず下線や囲みも添えると、より多くの人に伝わる。

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★★☆
ダストレスチョーク

粉が舞い散りにくいチョーク。今の学校の主流。

「粉ゼロ」ではなく「舞いにくい」の意味。つぶの重い炭酸カルシウムを高密度に固め、消したとき粉が垂直に落ちやすくしている。

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★★☆
蛍光チョーク

暗い教室でもくっきり見える、発色の強いチョーク。

顔料を多めに入れるため、やや消えにくい。別珍(ベロア)生地の黒板消しが向いている。

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★☆☆
路面チョーク

地面に大きくお絵かきできる、路面用のチョーク。

ザラついた面ほど、削れた粉がよくひっかかる。つるつるのガラスには書けないのに、コンクリートの路面が格好のキャンバスになるのは、このしくみのおかげ。

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★☆☆
学校用のサイズ

日本の学校用チョークは、長さ約6.5cmが標準。

工場では、練った材料を機械から円柱状に押し出し、約6.5cmに切りそろえて作る。「押し出して・切って・乾かす」は、うどんやパスタの製造ともよく似た方式。

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★★★
カラーUDチョーク

色の見え方の個人差に配慮した配色のチョーク。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)認証がついた製品もあり、多くの人に色が伝わるよう工夫されています。

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★★☆
表面コーティング

チョークの表面には、手に粉がつきにくい薄い膜。

製造の最後に表面をコーティングして、持っても手が汚れにくく、扱いやすくしています。

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★☆☆
緑の黒板

「黒板」なのに緑色。その理由は規格にあり。

1950年代、JIS規格の制定をきっかけに塗面が黒から緑系に変わったとされる。名前にだけ「黒」が残った。

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成分

★☆☆
炭酸カルシウム

石灰石や貝殻の主成分。チョークの主要な材料。

粒が詰まって折れにくく、粉が散りにくい。ダストレスチョークの土台になる身近な鉱物。

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★★☆
石膏(せっこう)

焼き石膏に水を混ぜると固まる、もう一つのチョーク材料。

硫酸カルシウム。水と反応して固まると元の粉には戻らない(不可逆)。やわらかく太字向きだが粉が舞いやすい。

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★☆☆
石灰石

チョークの炭酸カルシウムは、石灰石からもとれる。

白い崖をつくる「白亜」も、白くやわらかい石灰岩の仲間。黒板のチョークとドーバーの白い崖は、岩石としては親戚どうしと言える。

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★☆☆
顔料

色チョークの色は「顔料」でつけている。

同じ白い土台でも、混ぜる顔料しだいで赤・青・黄・緑に変わる。発色を強めた蛍光チョークは、この顔料を多めに配合している。

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伝説

★★★
羽衣(ハゴロモ)チョーク

「チョーク界のロールスロイス」と呼ばれた伝説の名品。

なめらかな書き味・折れにくさ・手が汚れにくさで世界の数学者に愛された。2015年の廃業時は買いだめ騒動「Chalkapocalypse」が発生。製法は韓国に受け継がれた。

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★★★
国産白墨はじまり

明治8年、七輪で石膏を焼いて作られた最初の国産白墨。

チョークは明治6年に大阪の雑貨商が初輸入し、わずか2年後に国産化されたという。最初の白墨は七輪で石膏を焼いた手作りだった。

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地質

★★☆
白亜(はくあ)

白くやわらかい石灰岩。英語で chalk=チョークそのもの。

昔の黒板チョークはこの天然の白亜を削って作られた。チョークの名前はこの岩に由来する。

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★★★
円石藻(えんせきそう)

白い崖を作った、目に見えない小さなプランクトン。

炭酸カルシウムの殻(コッコリス)の大きさは髪の毛の太さの約10分の1。その殻が積もり固まって白亜の地層になった。

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★★☆
白亜紀(はくあき)

恐竜が栄えた時代。名前の由来はチョーク。

英語 Cretaceous はラテン語でチョークを意味する creta が語源。この時代に円石藻が大量に増え、分厚い白亜の地層を作った。

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★★☆
ドーバーの白い崖

イギリス・ドーバー海峡の真っ白な崖。

何キロも続く白い崖は、すべて小さなプランクトンの殻が積もってできた白亜です。

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エコ

★★★
ホタテ貝殻チョーク

捨てられるホタテの貝殻から生まれたエコなチョーク。

貝殻は高純度の炭酸カルシウム。混ぜすぎると硬くなりすぎるため、一定割合だけ配合して折れにくさと書き味を両立。資源の循環の好例。

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★★☆
卵殻チョーク

卵の殻(卵殻カルシウム)を活かしたチョークもある。

ホタテ貝殻と同じ発想。捨てられる資源を毎日使う道具に変える取り組みのひとつ。

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★★☆
資源の循環

ごみを毎日使う道具に変える「資源の循環」。

日本では2005年からホタテ貝の微粉末を配合したチョークが作られ、いまでは年間およそ60トンもの貝殻が、毎日使う道具としてよみがえっているという。

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スポーツ・特殊

★★☆
クライミングチョーク

手にぬる白い粉。すべり止め…ではない?

主成分は炭酸マグネシウム。摩擦を増やすのではなく、手の汗を吸ってサラサラに保つことで「汗によるすべり」を取りのぞくのが本当の役割。

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★★☆
ビリヤードチョーク

キュー先にこすりつける、青や緑の小さな立方体。

キュー先の革と球がすべらないよう摩擦をつける。成分は黒板用と違い、ケイ酸塩系の専用品。

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★★☆
テーラーズチャコ

裁縫で布に印をつけるチョーク。

今はロウ(ワックス)系が多い。当て紙+低温アイロンでロウを紙に転写すると、布をいためずに消せる。

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健康・掃除

★☆☆
舞い散る粉

チョークの粉がいちばん舞うのは「消すとき」。

黒板消しをたたくと粉が一気に空中へ。たたかず吸い取る・換気する・湿らせて捨てる、で舞う粉をぐっと減らせる。

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★★☆
アレルギー配慮

食物アレルギーに配慮して作られたチョークがある。

原因になりうる特定原材料等28品目を含まないよう配慮した製品も。誤って口に入れても重い害が出にくいよう、安全性が確かめられているものもあります。

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★★★
教室の空気の基準

教室の空気は、粉じんを一定以下に保つ決まりがある。

学校環境衛生基準では、10マイクロメートル以下の浮遊粉じんを1立方メートルあたり0.10mg以下に保つよう定められています。

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比較

★☆☆
黒板 vs ホワイトボード

どっちが上ではなく、場面で選ぶのが正解。

黒板+チョークは大きく安く力加減で表現でき、塗り直しで何十年も使える。ホワイトボードは粉なしで消しやすいがインク補充が要る。

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★★☆
黒板の登場

黒板は「一度に大勢へ教える」ために広まった道具。

大きな板を教室の前にかかげる方式が世界へ広まり、一斉に教える授業のかたちが定着しました。

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★★☆
塗板(ぬりいた)

黒板のご先祖さま。寺子屋で使われた板。

江戸時代の寺子屋などで使われたとされる。明治に黒板が海をわたってくる前から、日本にも「板に塗って書く」文化があった。

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