東京都北区 王子
王子の歴史と文化
東京都北区王子の歴史と文化を一次資料でまとめる。地名の由来、王子田楽、製紙業と軍需産業、飛鳥山公園、装束稲荷の狐火伝承まで。
地名の由来
- 「王子」という地名:熊野の神を勧請した土地
「岸村」だった土地が、若一王子を祀ったことで「王子」に変わりました。
通史
- 王子の通史:豪族の里から工業地帯、そして住宅地へ
豊島氏の支配から、将軍家の御用地、製紙と軍需の街を経て、今の北区へ。
社寺・信仰
- 王子神社・王子稲荷神社と、王子田楽
「王子両社」と、例大祭の最終日に舞われる田楽。
名物・食
- 扇屋の玉子焼き:慶安元年創業、落語の舞台になった老舗
寛政11年(1799)開業と伝わる王子稲荷門前の料理屋。いまも玉子焼きの味を伝えています。 - 平塚神社参道の和菓子と、浅見光彦シリーズ
大正初期創業の老舗が、推理小説の中でも実名で登場します。
産業・生業
- 渋沢栄一と抄紙会社:日本の洋紙製造の始まり
出願・設立・操業開始、3つの年を混同しないための王子製紙業の起点。 - 陸軍造兵廠と王子:23区で最も軍用地率が高かった街
日露戦争の弾丸不足から始まり、区の面積の1割を占めた軍需産業。
文化・文学・芸能
- 装束稲荷神社と、大晦日の狐火伝承
関八州の狐が集まったという伝説と、今も続く「狐の行列」。
見どころ
- 赤レンガ図書館:弾丸工場を保存活用した図書館
大正8年築の陸軍弾丸工場が、2008年に図書館として生まれ変わりました。 - スターハウスと「URまちとくらしのミュージアム」
陸軍施設の跡地に建った団地の住棟が、令和になって博物館になりました。 - 飛鳥山公園:吉宗が開いた桜の名所
将軍が寄進した行楽地に、時代の異なる記念碑と3つの博物館が並ぶ。 - 渋沢栄一の飛鳥山邸:晩香廬と青淵文庫
実業家の本邸「曖依村荘」の跡に残る、2棟の重要文化財。 - 名主の滝:王子七滝、唯一残った記憶
王子には七つの滝がありましたが、今も水が落ちるのは一つだけです。 - 飛鳥山から装束稲荷まで:6地点を歩く順路
製紙業の起点から狐火の伝承地まで、王子駅を囲む順路。
よくある誤解
- 王子・滝野川・西ケ原、境界はどこにあるのか
飛鳥山公園がある町、北区の成り立ちにまつわる誤解を整理します。